ジョン・スチュアート・ミルの自由論からの引用。
政府の機能をひとつ増やすごとに、国民の希望や不安に与える影響もさらに広がり、国民のうちで活動力と野心をそなえた者たちはだんだん政府や、あるいは次の政権を狙う政党の手下になっていく。
自由論 (光文社古典新訳文庫)
意味としては、政府が力を増すと国民の力が削がれ、政府やそれに対立する勢力の手下となってしまうという話。それによって政府の力がさらに強くなっていくという悪循環に陥るということかなと。
政府が正しく機能していれば、こういう国の形もアリかなと。つまり、政府が国民を手取り足取りなんでもやってくれて保護もしてくれるような国です。
最初は理想のような国なのですが、結局利権構造が生まれ、政府の人間たちに旨味が出てくると、国民のための政治のはずが、いつのまにか政治家や官僚のための政治になってしまい、国が崩壊していくんですよね。
過去の歴史がそれを物語っているかなと。
日本も末期症状になりつつある
現状、日本の政治も末期症状になりつつあるかなという感覚です。
その理由として、増税増税という話もありますが、多数の政策によって利権構造が生まれていて、さらに二世三世議員の台頭、無くならない天下りなど、国民を蔑ろにした状態になりつつあります。
人間とは欲深い生き物なので、こうなるのはどんな国でもどんな組織でもそうかなと。
ただ、そろそろ楔を打ち込まないと、正直ヤバいかなとは個人的に思っています。
取捨選択する時期ではないか?
増税しても予算が足りない理由は、社会保障費と、昔から続いている補助金などかなと。
なので、そのあたりについては、切り捨てる部分を見極めないといけないのでは?というのが個人的な考えです。
保険料の負担については、高齢者についてももっと多くしたほうが良いでしょう。また、医療自体の見直しも必要かなと。医療がビジネス化したことで、保険料が高くなっているという現実もあるからです。
また、補助金系も不要なものは切るという選択が必要かなと。そこには利権構造があるので難しいのですが、ある程度バッサリいかないと、失われた20年が30年になり、40年となって、どんどん積み重なっていくだろうなと。
少なくとも第二次ベビーブームの世代の数が少なくなるまでは、今のままだとずっと厳しい状態になるので。
そのあたりについても政府は明確にすべきじゃないかなと。
今のような増税はいつまで続くかとちゃんと明言すべきじゃないかなというのが個人的な考えです。
このままだと、毎回金が足りない足りないとどんどん増税されていきます。
無駄なものはバッサリ切って、負担が必要なものについてはある程度公平になるようにすべきかなと思います。