なぜ人はこれほどロードレースに惹かれるのか?
個人的にロードレースが好きでツール・ド・フランスなども観たりしています。そんな自分が好きなロードレースおすすめマンガをランキングで紹介します。
シャカリキ!
坂バカ 高校生 野々村輝のロードレース物語。今でこそロードレースというとチーム戦のイメージがありますが、本作は個人競技としてのロードレースがテーマ。曽田正人先生作品。
おすすめポイント
- 天才と言われる人間の狂気を感じさせる作品
- 圧倒的な熱量で心が熱くなる
- バカみたいに号泣してしまうストーリー
1992年に連載が開始された漫画で、当時は自転車競技自体がマイナーであり、漫画としても取り上げられることがほぼなく、異色の作品でした。
本作によって感化され、ロードレースの世界に入った人もおり、中にはツール・ド・フランスに出場するプロ選手にまでなった方もいます。
それほど人に影響を与える傑作。ロードレースマンガを語る上で絶対に読んでおきたい一作です。とにかく、胸が熱くなり、心から溢れてしまうほどの熱量がある胸アツマンガ。
弱虫ペダル
オタクで運動オンチだった高校生 小野田坂道が同級生 今泉俊輔と出会い、ロードレースにハマっていく物語。総北高校自転車競技部によるチーム戦のロードレースがメイン。渡辺航先生作品で通称 弱ペダ。アニメだけでなく、映画や舞台など様々な展開をし、累計2500万部を突破(2020年7月)した大人気マンガ。
おすすめポイント
- 王道の主人公成長物語
- チーム戦ならではの仲間たちとの助け合いや友情
- 個性的なキャラクターたち
2008年に連載開始され、2021年5月現在続刊。
運動が得意ではない主人公が、自分ができる唯一の技術を基礎に、様々な困難を乗り越え、総北高校 自転車部の一員として成長していく姿が熱いマンガ。インターハイのレースは何度観ても泣けます。
個人的には主人公以外の個性的なキャラクターたちがとても魅力的な作品だなと思います。ちなみに、個人的に好きなキャラクターはライバル高校 箱根学園の新開 隼人です。「箱根の直線にさ、鬼が出るってウワサ知ってるかい」のシーンは何度も見かえてしています。
先程紹介したシャカリキ!に影響を受けている点も感じられ、良い意味で昇華させている作品。
オーバードライブ
自転車に乗れない主人公 篠崎ミコトが好きな人 深澤ゆきに誘われて自転車部に入り、才能を開花させていくロードレース物語。主人公は平地を得意とするスプリンタータイプ。大ヒットサッカーマンガ DAYSの安田剛士作品。
おすすめポイント
- 少年漫画の定番 いじめられていた主人公の成長
- 泥臭さよりも爽やか感
2005年に連載され、アニメ化もされました。
ちょっと抜けててネガティブ思考がある少年という少年マンガあるある主人公ということもあって、わかりやすくて話に入りやすいのが良いところ。
シャカリキ!や弱虫ペダルに比べると、ヒロインにもちょいちょいフォーカスが当たるので恋愛マンガ的な側面もあるのが特徴。
南鎌倉高校女子自転車部
南鎌倉高校に入学した主人公 舞春ひろみが自転車登校をきっかけに自転車に興味を持ち、女子自転車部を作るため、市民レースに出場するというストーリー。
おすすめポイント
- ロードレース初心者でもとっつきやすい
- レースもライトに描かれていて爽やか
- ロードレーサーというよりも自転車愛を感じる
2011年に連載開始で2018年完結。アニメ化もされ、アーケードゲーム 三国志大戦とのコラボもしました(個人的に三国志大戦のコラボで知りました)。
ぶっちゃけて言うと最初は色眼鏡で見ていましたが、段々と主人公の想いが全面に出てきて中盤以降は結構楽しめました。
ガチガチのロードレースマンガではなく、ロードレーサーという乗り物を題材にした高校生たちのライトな友情物語がメインなので、暑苦しいレースものが苦手な方でも楽しめる作品。レースシーンは結構楽しいです。
番外編
超絶おすすめではないけれど、ロードレースマンガなので合わせて載せておきます。
はやめブラストギア
女子高生 円城寺はやめが峠を舞台に行われる自転車のパーツをかけた1対1のレースバトル デストライドを戦いながら父親の影を追っていく物語。
竹山祐右先生作品で、2016年から連載開始で全8巻+外伝で完了。
自転車マンガというよりもバトル漫画的な要素が強い作品で、ロードレースとはちょっと違うかもしれませんが、バトル系が好きなら楽しめると思います。
作中にでてくるオーメストグランデはメカニックデザイナーCHOCO氏がデザインしたブランドで、作中に登場するサイクルジャージやグッズを購入することができます。
ガールズ×ロードバイク
女子高生 最上まくるが、兄を頼り山梨の学校へ。元から自転車が好きで、自転車部と競争することに。
中嶋ちずな先生作品で、COMICメテオで連載も打ち切りになってしまいました。コミックスは2巻で終了。
ロードレースマンガは登坂がメインになることが多く、スプリンターであっても登坂が強かったりするのですが、本作の主人公は全く登坂がダメというのが特徴。これは他には無い良さだと思いました。
話の展開が早く、スピーディーに進むのですが、その分、キャラクターたちの背景とか、性格とかが軽くなってしまったのが残念。個人的にキャラクターの説明を別に用意(例えばブログなど)しておいたら、もっと楽しめたのではないかなと思います。
あと、レーサーパンツって身体のライン、特にお尻まわりのラインががっつり出るので、それが特に強調されているように感じました。個人的にはもう少し抑えても良かったのでは?と思います。どうしても、色眼鏡で見られがちになってしまうので。
余談:身体の小ささが有利になるロードレース
シャカリキ!にしても、弱虫ペダルにしても主人公の身体が小さいことがわかります。一般的なスポーツにおいては身体の大きさが有利と言われています。
スポーツ少年マンガにおいては、ハイキュー!!のように身体の小さい不利を突破していくというのが基本ネタではあるのですが、ことロードレースにおいては実は逆だったりします。
なぜロードレースにおいて身体が小さいことが有利かというと、ロードレースのコースに理由があります。ロードレースは一般的な道を走る競技で、街だろうが山だろうがあらゆる道を走行します。世界最高峰のロードレースの1つツール・ド・フランスではアルプス山脈を登るのです。
そしてツール・ド・フランスではアルプス山脈を制する者がレースを制すると言われているほど山が重要なのです。なぜならば、
いわゆる登坂では身体が大きいと不利と言われています。なぜならば、自分の体重分が登るときに足かせとなるからです。ですので身体が小さい方が有利と言われています。ツール・ド・フランスでは登坂に強い身体の小さい選手がエースになることもあります。
シャカリキ!や弱虫ペダルの主人公が小さく登坂に強いという設定は、まさにそのような理由から来ています。
また、ロードレースマンガで良く出てくる話で定番である他のスポーツが全然ダメでもロードレースでは才能が開花する可能性があるという設定も、この身体の小ささの有利が理由の1つです。