
NovelJam 2025で公開された全16作品のうち、自分の作品を除いて、個人的に好きだなと思った小説をピップアップ。
あくまで個人的な嗜好なのであしからず。
『Swing』 (著)炫

ギミックのパンチ力が高い挑戦的一作でも書いたのですが、やはり「ですます調」「だである調」を役割を分けて使うという手法がとても新鮮でした。
『ノボとちぎれたふたつの世界』 (著)仲町百瀬

全体的なまとまり感とタイトルが素晴らしいと書いたように、完成度が高いなというのが個人的な感想。
タイトルが先行して決まるという中で、最後のオチまで含めたタイトルになっているのは本作だけです。素晴らしい。
『十勝しあわせ工房たなごころ』 (著)田丸 久深

幸福の町の心温まる物語で、個人的な琴線に触れたのは、やはりAIの使い方。うまくまとめたなあと思いました。
『はなればなれ』 (著)岡田周平

文体や表現、構成から心の不安定感が伝わってくる作品で、個人的には好きなタイプの文章。好みは分かれる作品ですが、個人的には好きです。
『寄生移住』 (著)浦出美緒

独自の世界観で哲学的な意欲作でもあり、変わった設定が好きな自分としては良いなと思いました。あと、寄生獣と寄生移住って近いなと思いつつ、そのあたりは意識しているのかもなあと思ったり。
総評
Xでも書いたのですが、短期間で皆、いろいろと考えるなあと。学びも多かったです。
久しぶりに編集視点でちょっと読んでみたのですが、逆に自分の小説にも活かせることが多数あるなあと感じました。
ということで、『株式会社地獄 移住課』 (著)ネルソラもよろしくお願いします。

