
思ったことをつらつらと。
とりあえず、AIに聞いてみた。
目次
ChatGPTの回答
1. 手軽な娯楽として
- スマホは常に手元にあり、ゲームはアプリですぐ起動できる。
- 空き時間(通勤、待ち時間、就寝前など)に手軽に楽しめる。
2. 達成感や報酬が得られる
- 毎日のログインボーナスやレベルアップ、ガチャでの当たりなど、小さな「成功体験」が積み重なる。
- 現実で得にくい「成果」や「評価」が得られる。
3. ストレス解消・気分転換
- 短時間で非日常の世界に没入できる。
- 戦闘・パズル・育成などで、現実の不安やイライラを一時的に忘れられる。
4. 社会的つながり
- フレンド機能、ギルド、ランキングなど、他人との関わりがある。
- 「みんながやっているから自分もやる」など、共通話題としての側面も。
5. 習慣化・依存
- 毎日ログインさせる仕組み(デイリーミッション、限定イベント)によって、やめどきを見失いやすい。
- Dopamine(報酬快楽物質)が繰り返し分泌され、脳が「続けたくなる」構造に。
6. 現実逃避
- 現実の問題・人間関係・不安から一時的に目をそらすためにプレイするケースも。
- ゲームの中では自分が「強者」や「主人公」になれる。
うん、まあそうなんだろうなと。
で、ここで終わってしまっては、このタイトルの意味がないと言うか、他の娯楽と比較して、少し考えてみたい。
本とスマホゲーム
個人的に考えていたのは、本との比較。
全然違うものなのだけれど、可処分時間を奪い合うエンタメ、娯楽としては同じ土俵に上がっているものかなと。
で、考えたいのは、メリット・デメリットではなく、どっちが良いとかでもなく、スマホゲームのテイストというか、要素を本に取り込めないか?という話。
スマホゲームをしてしまう理由は本にも当てはまるか?
スマホゲームをしてしまう理由として、前述のAIの回答をそのまま本でも適用できるかをまず考えてみたい。
- 手軽な娯楽として
- 達成感や報酬が得られる
- ストレス解消・気分転換
- 社会的つながり
- 習慣化・依存
- 現実逃避
形は違えど、本でも同じようなことが得られると思うのだけれどどうだろうか?
手軽な娯楽というのは、本もまさにその通りだ。
最近では電子書籍もあるし、小説家になろうなど、Webで読める小説もある。
もちろん、昔ながらの文庫本もあるし、古本屋へ行けば、名作が数百円で手に入る。
コスパを考えるなら、スマホゲームより圧倒的に良いし、電波やWi-Fiが無くても読めるから、環境適応度も高い。
達成感や報酬については、当然ある。
本棚がわかりやすいかもしれない。
最近では、読書メーターなどのサービスで、読んだ本を記録できる。
ストレス解消・気分転換というのも、まさに本が与えてくれるものだろう。
知らない世界を知り、冒険物語に思いを馳せ、新しい知見を広げてくれる。
社会的につながりについては、近年少し弱くなっている気がする。
読書会などは開かれているし、SNSで発信することもできる。
ただ、mixiが全盛期の頃は、本や作家を軸にした集まりがかなりあって、それも今よりも大規模だった。
本に興味を持つ人が少なくなったというよりは、mixiが廃れてしまったことが、社会的つながりの減少に繋がっているように思う。
けれど無いわけではない。
習慣化・依存というのも、まさに本でも起きることだ。
本のむしなんて言葉があるぐらいだし、自分も今は平均で1日に1冊ぐらい読んでいる。
ただ、スマホゲームのようなログインボーナス的なものがない。
Kindleはそれを記録してくれているが、毎日続けたところで報酬があるわけではない。
自己満足に近い。
そういう意味では、少し弱い気がする。
現実逃避というのは、ストレス解消・気分転換とかなり近いものがあるかなとは思った。
また、本を読んでいると、ちょっと賢くなった気分になるというか、時間を無駄にはしていない感があって、個人的にはスマホゲームよりも現実逃避しやすいと考えている。
スマホゲームしてて宿題やってないという言い訳よりも、本を読んでいて宿題やってないという言い訳の方が、なんか許される気がする感じ。
実際には宿題やってないことが問題なんだけど、読書だったら、まあそこまで悪くないか的な。
読んでいる本にも寄るんだろうけど。
スマホゲームと比べた本の弱さ
ここまで挙げた中で、本ではなくスマホゲームが選ばれる理由の1つとして、
- 報酬
- 習慣化(ログボ)
の点が本の弱さな気がした。
また、報酬についても、やはりログインボーナスが大きい気がする。
なぜなら、多くのスマホゲームユーザーは無課金、または微課金プレイヤーであるからだ。
ログインボーナスが貰えるからスマホゲームを開く。
スマホゲームを開けば、ちょっとプレイしてしまう。
それが依存に繋がっているのではないか?ということだ。
本にログボをつけることは可能か?
リアルな本では難しいが、前述したように、Kindleは読書状態を記録している。
つまり、本を開くというアクションをログインボーナスのようにすることは技術的には可能だ。
問題は、ログインボーナスの報酬を何にするのか?という問題。
毎日読書をすることで、本を提供する側にどのようなメリットがあるのか?という話である。
たぶん、ここが本を提供する側、つまり出版社が理解しなければいけない点なのかなとも思った。
スマホゲームはなぜこれほどまでに収益を上げ、多くのユーザーがいるのか?
それは無料ユーザーが大半であり、それらのユーザーがいるからヘビーな課金ユーザーが生まれている。
その構造を理解すれば、ログインボーナスを付与するメリットが理解できると思うのだがどうなのか。
何が言いたいかというと、ログインボーナスでポイントを付与して、そのポイントで本が買える仕組みを作れば、本を読む人の裾野が広がり、結果として市場が大きくなり、収益が上がるということ。
で、これが新しいアイデアかと言えば、実はそうでもない。
コミックアプリは似たような仕組みをすでに導入している。
さらに、サブスクリプションサービスと組み合わせることで、収益が安定化。
例えば、一番大手のコミックシーモアは、11期連続増収増益で売上高812億(2023年度)とかなり好調だ。
しかし、これはあくまでプラットフォームの話。
そうなのだ、プラットフォームが儲かるのは当然なのだ。
言ってしまえば、スマホゲームで言うところのApp Storeにあたる。
だから、本自体のログボにはならない。
本自体の報酬ではないのだ。
自分の本を読ませ続ける仕組みを考えたい
かなり話が紆余曲折してしまった感。
結局、自分の本を読んで貰うためには、もっと別な策を考える必要がありそうだ。
ビジネス系の本だと、追加の情報を用意しているものがいくつもある。
LINE登録したら、無料でxxもプレゼントみたいなものだ。
しかし、これも爆発的な売上に繋がっているようには思えない。
そもそも本は消費物であるというのが、原因のようにも思える。
つまり、1冊の本を何度も読み返すことがあまりないという話。
そう考えると、図鑑とか辞書とかは、ログインボーナスを付けたら面白いのかもしれない。
しかし、それは小説を書く人間としては、方向性が変わってしまう。
ということは、自分の本を読んでもらうための、別な視点が必要にも思えてきた。
SNSでバズるというのもあるが、バズっても購入に繋がるかどうかは微妙だ。
そもそもリンクすら踏んでくれるか怪しい。
このあたりのクリックレートはどのぐらいなのか、ものによるのだろうけれど、体感としては0.1%とかの感覚。
であるならば、別なアプローチが必要な気がする。
もしかすると、本を売るという行為自体が、間違ったアプローチなのかもしれない。
いや、本は売らないといけないのだが、それはあくまで副産物というか、サブという意味。
メインは違うサービスの提供が良いのではないか?ということ。
このあたりはまた改めて考えてみたい。