TEPPEN WCS2021 -OCT-では電刃練気が大暴れしましたね。多くのプレイヤーが電刃練気を持ち込むということで、電刃練気の強さが際立ったトーナメントでした。
では、電刃練気の強さはどこにあるのでしょうか?
電刃練気が強い理由
個人的にですが、電刃練気が強い理由は、
- ユニットカードがほとんど入っていない
- 後出ししやすい
という点です。
スタンダード環境のカードにもよりますが、電刃練気が永遠に廃れない理由はこの2つです。どちらもゲームシステムの根幹的な部分の話なので、今後もTEPPENが続いていく限り、電刃練気のようなデッキは無くならないでしょう。
それぞれの理由について簡単に解説します。
ユニットカードが入っていないことのメリット
ユニットカードがほとんど入っていない最大のメリットとして、相手のユニットを対象としたカードを腐らせることができるというのがあります。
つまり、手札に使えないカードが貯まってしまうということです。
カードゲームにおいて、手札の枚数が増えることは有利と言われています。それは
- 選択肢が多くなること
- 強いカードを引きやすいこと
という理由があります。
逆に言えば、使える手札が少なくなればなるほど、負けに近づいていると言えるでしょう。
電刃練気はそれが顕著なのです。
このユニットカードがほとんど入っていないというメリットはカードゲームのシステム上のメリットであるため、どうしようもありません。ですので、電刃練気は廃れないのです。
ウェスカーのウロボロスデッキでもできたが・・・
以前はウェスカーのウロボロスデッキでも環境によっては似たような状況を作り出すことができました。具体的にはMP6以上のユニットでデッキを作るというもの(以下、MP6以上ウロボデッキと略称)。
MP6以上ウロボデッキは一時期MP3のユニットを多く展開するデッキが隆盛になった際に、その対策としてMP3のユニットを破壊したり戻したりするアクションカードが必須の環境で電刃練気と同じような状況を作り出すことができます。つまり相手はMP3のユニットを破壊したり戻したりするアクションカードが使えなくなって手札に使えないカードが貯まってしまうということです。
MP6以上ウロボデッキは環境に依存しやすく、安定した勝率を上げにくいという課題がありました。
しかし、電刃練気デッキはその縛りがありません。つまり、MP6以上ウロボデッキよりも汎用性が高く、さらに言えばMP6以上ウロボデッキ自体もユニット除去カードを入れているため電刃練気と相性が悪いのです。
後出ししやすい
電刃練気デッキが強いもう1つの理由は後出ししやすいというのがあります。TEPPENはゲームシステム上、後出しする方が有利です。
ユニットの攻防では特に後出し有利の効果が顕著で、TEPPENのチュートリアルでも登場する基本中の基本と言えるでしょう。
そして、電刃練気デッキはヒーローへのダメージ与える、不意打ちやヘッドショットを使ったり、ランダムユニットへのダメージカードを使ったりすることで、相手に先にユニットを出させやすいデッキなのです。
2021年10月段階のスタンダード環境では、挑発伝説、限られた猶予といったレジェンダリーカードもあり、ますます後出ししやすい環境になっています。
これはTEPPENのゲームシステムが原因なので、根本的にゲームデザインを変えないと変わりません。ですので、電刃練気は廃れることがないのです。
結論
まとめると、電刃練気デッキが強さはゲームシステム上の問題なので、かなり強めの調整をかけない限り、ずっと使われ続けるということです。