先日、哲学対話の会に参加するために、人生初の中延駅(なかのぶ駅)で降りました。
はじめての場所に行くときは、いつも1〜3時間前に行って、場所を確認し、まわりをブラブラと歩くことが多く、今回は荏原中延駅(えばらなかのぶ駅)まで歩いてみることに。
で、一番驚いたのは、美容院や理髪店、ヘアーカラー専門店(1軒)合わせて、13軒もあったこと。
見逃したり、カウント違いをしていたとしても、結構狭いエリアにめっちゃ多いなという印象です。
ちなみに、1000円カット系は2店舗。
気になって少し調べてみました。
理容所、美容所はカテゴリが違う
タイトルでは理髪店って書いたのですが、どうも理容所というのが正しい言葉のようです。また美容院は美容所というらしい。
また、理容所は美容所は違うとのこと。
理容所と美容所の業務は似ているが、日本の法律では次の通りに区別されている。
理容所 – Wikipedia
・理容:頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えること(理容師法第1条の2第1項)
・美容:パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により容姿を美しくすること(美容師法第2条第1項)
全国の理容所は122,539軒(2016年調査)、美容所は26万4,223軒(2021年調査)みたいです。
理容所は減少傾向で、美容所は増加傾向のようで、現在はどうなっているかは、統計が出ないとわかりませんが、同じような傾向なんじゃないかなと思います。
コンビニより多い
全国のコンビニの数って5万6千軒ほどらしくて、実は理容所や美容所の方が圧倒的に数が多いですね。
これは初めて知りました。
理容所や美容所が、密集しているのに対して、コンビニは分散されているので、コンビニの方が多いような印象があるのかもしれません。
理容所、美容所が密集している場所
パッと思いついたのは原宿です。
ただ、土地面積あたりの密集度については、情報は見つけられませんでした。
Yahoo!知恵袋に本八幡が多いという話があって、意外な感じ。
以前、西船橋に住んでいて、本八幡もたまに行ったことがありましたが、そういうイメージが無かったので。
複数の駅に挟まれている
ただ、本八幡と、中延、荏原中延で似ている点があるなと思ったのは、駅に挟まれている住宅街ということかなと。
本八幡は都営地下鉄もあって3つの駅があります。
1つの駅に、複数の路線がある場合は、単純に乗り換えして終わることが多い気がしていて、少し駅が離れていることが、実は良いことなのかもとか思ったりしました。
少し離れると真っ暗だし、シャッターが閉まっている店も多い中、理容所や美容所がこれだけ多いということは、ビジネスモデルとして何か良い点があるんだろうなと。
パッと思いついたのは、
- 在庫商売ではない
- ファン商売に近い
- 利益率も高そう
あたりでしょうか。
在庫が必要ないといのは、非常に商売としてはメリットが大きいです。
まず倉庫がいらないので、敷地面積を最初に押さえられます。また、搬入・搬出も無いので、場所の融通が効きやすいなと。
コンビニも倉庫部分はほとんど無いですが、それでも商品を常に補充しないしないといけないので、トラックが近くに止まれないと難しいですよね。
だから、道が狭い場所などはコンビニを建てるのが難しいです。
ファン商売に近いというのも、理容所や美容所の強みかなと。
髪の毛を切っている時などに自然とコミュニケーションが発生するため、人と人の繋がりが生まれやすいです。
また、値段についても、ぶっちゃけ青天井な気がしました。限界はありますけど。
ただ、5000円だろうが6000円だろうが、何かそこに明確な違いが無いと言うか、その美容所やその人に髪を切ってもらうことに意味があるという話。
その点もファン商売に近い点かなと感じました。
あと、実際にどうかはわかりませんが、利益率も高そうな印象。
シャンプーとか美容液とか使ったとしても、そのコストってそれほど大きくない気がします。
基本は人件費がメインで、人を雇えば大変ですが、個人経営の場合は、かなり利益率高そうな印象。
まあ、そんなことを思いました。
出張訪問理容所・美容所の可能性
ふと、出張・訪問タイプの理容所や美容所ってアリなのかなと思ったら、原則として法律上は違法みあいですね。
理由は衛生上の問題らしいです。
ただし、高齢者や病気などの場合は例外規定があるとのこと。
高齢化社会においては、今後、需要が伸びそうな分野な気がしたのですが、なかなか難しいのかも。
水が一番の問題なのかな。
単純にカットだけなら、水は使わないので、トラックみたいなもので対応できそうな気もします。
海外には、バーバートラックというものがあるみたいです。
日本にもあるにはあるようですが、おそらくビジネスとしては大きくなってはいない感じ。
複数の老人ホームを周回するというのはどうかなと思ったのですが、都心部の老人ホームって住宅街に近い場所も多くて、車停められないんだよなと。
そう考えると地方の方がビジネスとしては成立しそうな気がします。地方といっても、あまりに人が少ないと難しいですが。
リンク
- 理容所 – Wikipedia
- 美容所 – Wikipedia
- 理容室と美容院の店舗数について|東京の美容専門学校なら国際文化理容美容専門学校
- 【2024年版】コンビニエンスストアの店舗数ランキング|日本ソフト販売株式会社
- 美容室が日本一密集しているエリアは原宿だと思いますが、千葉県市… – Yahoo!知恵袋
- どこでも理容空間になる移動式理容室、バーバートラック / SAW + MOAA mobile barbershop that can become a barbering space anywhere. The Barber Truck / SAW + MOA |流行・トレンド・海外事例|TECTURE MAG(テクチャーマガジン) | 空間デザイン・建築メディア
- 移動理美容車とは
- 自動車を使用した理容所・美容所の取扱いについて