凪待ち 映画レビュー 初見香取慎吾さんと気づかなった

投稿者: | 2021年10月17日

凪待ちとは

ギャンブルに溺れヒモ生活をしていた主人公 郁男(香取慎吾)は、同棲中の恋人 亜弓(西田尚美)とその娘 美波ともに、亜弓の故郷で再出発することを決意する。

しかし、ちょっとした気の緩みから綻びが生まれ、歯車が狂っていく。そして亜弓と喧嘩をし、車を降ろして置き去りにしたことがきっかけで亜弓が殺されてしまい、すべてが崩壊していくのだった。

評価

☆5/5

本作の最大の見所は主演の香取慎吾さんでしょう。これまでとはまったく異なる役柄で、正直最初見たときは香取慎吾さんだと気づきませんでした。とても雰囲気が出ていて良かったです。

話としてはクズな人間のクズな人生で、再出発を志すも結局崩壊していくというありがちの話ではあるのですが、救いといったら言いすぎかもしれませんが、人間の心の優しさというか、希望というか、小さな光みたいな面もあって面白く見ることができました。

この手の作品ってちょっと冗長なところがあって、まあ序盤の冗長さがあるからこそ、序盤にいろいろと描いているからこそ、世界観に入ることができて終盤面白く感じることができるというのがあります。

ですので、海外のザ・エンターテイメント的な映画が好きな人からすると、面白さをあまり感じることができない作品かなと思います。

個人的には香取慎吾さんの演技メインで見ても良いかなと思えるほど、香取慎吾さんが良かったです。


たぶん、香取慎吾さんが上手くハマった理由としてセリフの少なさというのがあるのかなと思います。どうしても、香取慎吾さんの声というか、しゃべり方って少し幼さがあるんですよね。それがコメディ作品では活きてくるところがあると思いますが、重いテーマの作品だとちょっと浮いてしまいがち。

けれど本作ではセリフが少ないのもあって、演技にフォーカスできたことが良かったのではないかなと思いました。

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