映画 ラストナイト・イン・ソーホー – 60年代の華やかさと裏側の描き方&二人の女優が見所

投稿者: | 2022年10月19日

評価・レビュー

☆4/5

話としては、

デザイン学校の寮に入るも同級生たちと馴染めず一人暮らしを始めたエロイーズは、夢で60年代のソーホーにトリップし、綺羅びやかなサンディとシンクロする。その刺激でエロイーズの人生が変わっていくのだが、夢の中でサンディが殺され、現実世界で亡霊が見えるようになってしまうのだった。

みたいな感じ。

個人的見所

見所としては60年代の華やかさと裏側の落差の描き方と、現代と60年代の対比を演じている二人の女優かなと思います。

主人公 エロイーズはトーマシン・マッケンジーで2018年の映画『足跡はかき消して』で賞も獲っており期待の若手俳優。たぶん、誰が見ても好感を持てってしまうような透明感のある美しい方です。

一方、60年代のサンディはアニャ・テイラー=ジョイで幼さと妖艶さが混じり合った独特な魅力を醸し出しています。調べてみたら、映画 スプリットにも出ていて絶叫クイーンと呼ばれているそうです。あれ?と思って予告を見返したら確かに出てました。全然雰囲気が違っていたので、全く気づかず。いやあ素晴らしいですね。

ジャンルとしてはサイコホラーですが、そこに至るまでの前置きが結構長く、特にぐっと来るような引きもないので、人によってはそこで脱落しちゃうかも。

終盤は一気に話が進み、ジェットコースターのような展開になるので、その落差が本作の特徴でもあるかなと思います。いわゆる昔ながらの名作映画の定番的な作り方です。

あらすじ

エロイーズはデザイン学校に入学し、ソーホー地区で一人暮らしを始めたアパートで眠りに着くと、夢の中で60年代のソーホーにいた。そこで歌手を夢見るサンディに出会うと、身体も感覚も彼女とシンクロしていく。夢の中の体験が現実にも影響を与え、充実した毎日を送れるようになったエロイーズは、タイムリープを繰り返していく。だがある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまう。その日から現実で謎の亡霊が現れ、徐々に精神を蝕まれる。そんな中、サンディを殺した殺人鬼が現代にも生きている可能性に気づき、たった一人で事件の真相を追いかけるのだが……。

アマプラ:ラストナイト・イン・ソーホー

2021年作品。


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