劣悪遺伝子排除法
銀河英雄伝説という小説に、劣悪遺伝子排除法という法律が出てきます。
劣悪遺伝子排除法は、劣悪な遺伝子を排除することで、後世に優秀な遺伝子を残すことが目的です。
劣悪な遺伝子の例として、銀河英雄伝説の小説の中では、生まれた時から目が悪く両目とも義眼にしているオーベルシュタインというキャラクターが登場し、劣悪遺伝子排除法があった時代なら自分は生きることができなかったと言っています。
で、この劣悪遺伝子排除法というのは、良くないという結論になっています。
不要と思われる遺伝子が役立つ可能性がある
リアルな話でも、不要と思われている遺伝子も役に立つことがあり、遺伝子の多様性こそが人類、というかDNAという種の生存率を上げることに寄与しています。
具体的には、致死率が異常に高いエボラウイルスであっても、共存できる人間が存在することがわかりやすい例ですね。
どの遺伝子情報が将来的に何の役に立つのかは、誰にも予測できないため、多様性によってそれをカバーしようということです。
よって、劣悪遺伝子排除法は現実的にも、正しい方向性とは言えません。
無意識に劣悪遺伝子排除法を実践しているかも
で、ここからが本題。
現状の人類は、無意識のうちに劣悪遺伝子排除法を実践しつつあるのではないか?ということです。
具体的に言えば、今の世の中は、
- 容姿
- 経済力
がパートナーを選ぶ上で重要視されています。
これが劣悪遺伝子排除法に近い状態なのではないか?と個人的には思います。
容姿はわかりやすいですよね。イケメンや美女は結婚しやすいということです。
経済力については、実際にどうなるかは予測しにくいですが、現状の日本が進んでいる二極化社会においては、経済的に弱い者が、経済的に強い者に勝てる可能性はとても低いです。
例えば大学進学している人は裕福な人が多いことがデータで明らかになっています。
また、親の経済力というか親の地位が、就職後に影響するのも明白でしょう。
日本の例でもっともわかりやすいのは政治家です。世襲議員が非常に多いですよね。
二世、三世が優秀な場合もあります。しかし、多くの場合、親が偉大だと超えるのは難しいでしょう。
と話がズレました。戻すと、結局政治家になるには、親が政治家であれば有利ということです。
このように、親が偉大だとその子どもたちは有利であり、その遺伝子が残っていきます。
結果として、親の経済力や権力がない人は結婚ができず、遺伝子を残せなくなっていくでしょう。
これが遺伝子の多様性を失わせているのではないか?という話。
注意して欲しいのは、女性が男性を選べるようになった、男女が平等になった社会が悪いと言っているわけではありません。
あくまで遺伝子の多様性が失われているのではないか?ということです。
そして、この状態というのは、人類史上始まって以来、はじめての状態ではないかなと個人的には思っています。
このまま進めば、容姿に優れない者や経済力の無い者の遺伝子はどんどん淘汰されていくでしょう。
そこには、もしかすると将来人類を救うような遺伝子が存在するかもしれないからです。
遺伝子の多様性を保つために強制結婚する時代が来るかも
で、タイトルの話。
遺伝子の多様性を保つためには、子どもを作っていく必要があります。
その方法としてはいくつかありますが、強制結婚というのも可能性としてゼロではないのかなと。
まあ、他にも遺伝子だけ残すって方法も考えられますが、それは親のいない試験管ベイビーやクローンを容認する必要があるので、なかなか難しい気もしています。
最終的にはクローンも当たり前の世界になっているような気もしますが。その前に電脳化かもしれないけど。
まあ、あくまで個人の妄想ですけど。