ヒールが勢いよくパイプ椅子を振り下ろす際、パイプ椅子の攻撃を受ける側は避けずに動かないというのを目にしたことがあると思います。
普通、パイプ椅子を振り上げられたら避けたくなるのが人間の心理。
しかし、プロレスではあえて避けず、しっかり受けるようにしているそうです。それはプロレスが受けの美学というわけではなく、下手に避けようとして失敗すると大怪我するからとのこと。
パイプ椅子で攻撃する方はパイプ椅子を面で相手に当ててきます。それを無理に避けようとして、肩や首などに当たるとパイプ椅子の衝撃がそこに集中しダメージが大きくなってしまいます。逆にしっかりと面で受けた方が痛みが少ないそうです。
詳しくはこちらの動画で。
他にもパイプ椅子の背もたれの方で攻撃する際、ヒール側が背もたれの柄の部分を握って攻撃しますが、攻撃されるレスラーへの配慮かとずっと思っていましたが、攻撃する側が手を切ってしまうなど危ないため、背もたれの柄の部分を持っているそうです。
また、机は割れたほうが衝撃が抜けていくので痛みは少ないとのこと。
プロレスは他の格闘技などと比べて、年間の興行数がとても多いこともあり、怪我がとても影響してしまいます。そのため、攻撃する側も受ける側もできるかぎり怪我をしないようにしているというわけです。
と言っても、痛くないわけではなく、しっかりダメージも入っているわけで、改めてプロレスラーの凄さを感じました。
先日のG1決勝で飯伏選手が怪我をしてしまいましたが、ちょっとしたことで大怪我になってしまうため、レスラーの方々には頭が下がります。