教育の平等と教育税 小説・設定ネタ

投稿者: | 2021年9月29日

子ども達の未来への平等。未来の平等ではなく、未来への平等、機会の平等。

教育の不平等

近年、教育の不平等が指摘されつつある。

つまり、頭が良い人間が良い大学に行くでのはなく、良い教育環境がある人間が良い大学へ行くという話だ。

良い教育環境がないと、どれほど頭が良くても良い大学へは行けない。また、教育環境だけでなく、家庭環境の影響で大学の学費、生活費を捻出するのが難しく、大学を諦める、または大学院を諦めるという人もいる。

このような不平等を解消するために導入されたのが教育税というシステム(という設定)。

教育税が生むもの

教育税によって子どもたちは学ぶことに対して無料になる。学校の費用もそうだし、塾に行きたければその費用も教育税で賄うという仕組みだ。

人間の評価は学校の成績で決まるため、その人間の地頭の良さが大きく影響する。

それまで埋もれてしまっていた才能を掘り起こすことができ、状況が変化していく。

医者の子どもは医者という意味不明な慣習は無くなり、真に才能がある者が上に立つようになり、社会が変化しつつあった。

新たに生まれる差別

学校の成績がすべての指標、そして将来の人生指標になることから、そこに格差が生まれていく。頭の悪い者は蔑まれるという社会だ。

結局、金なのか、頭の良さなのかの違いだけで、人は人を差別し、蔑むのである。

裏金

一方で学校の成績を金で買ったり、優秀な講師を金で雇うことで塾の質を下げるというアプローチをする金持ちも現れた。

彼らは自分の子ども可愛さゆえ、金を積み、金で解決をしようとする。それは頭の良さがすべての評価となる社会への対抗だ。

ただ、現社会への対立軸を考えた場合、なぜか金をかけて何とかしようとするのは悪だけど、悪じゃない的なポジションになっていくのも面白い。

自分の子どもが人間として扱われるようにするために金を積むわけだから。

手術

当然、頭の良くなるクスリなどがバカ売れしているような社会になっていると想像できる。

そして、頭の改造手術、いわゆるロボトミー手術のようなものも行われるかもしれない。

表の手術もあれば裏の手術もあるだろう。

主人公

主人公は貧乏な家庭で頭の悪い両親の下に生まれ、小学校の頃から成績も悪く、いわゆる不良と言われるような立ち位置にいた。

しかし、事故をきっかけに裏のロボトミー手術を受けたことで覚醒。IQが爆発的にアップし、学校の成績が一気に伸びる。

周囲の見る目が変わる中、主人公はどう立ち振る舞っていくのか?

物語の流れ

急激に頭の良くなった主人公は、これまで付き合ったことがない人たちとの交流が増えるようになる。

人間の価値は頭の良さで決まる社会であるならば、頭の良い人間に人は群がるからである。

そんな変化に辟易する主人公。

そんな社会をおかしいと感じた主人公は社会の変革のために活動をはじめる。

という感じか。