
評価・レビュー
☆5/5
お笑い芸人でえんとつ町のプペルの作者でもあり、クラウドファンディングでは国内歴代最高となる総額1億円を個人で調達するなど、成功者として知られる西野 亮廣氏、その成功のためにした様々な仕掛けなどについて解説した本です。
非常に面白く、一度は読んでおきたい本かなと思います。
2017年出版の本ですが、今読んでも得られることが多いです。
西野 亮廣氏というと信者ビジネスなどと揶揄されたりすることがあり、ネガティブな印象を持っている人も多いと思いますが、そんな人にこそ、一読してほしい一冊。
以下は本文から引用しつつ、個人的なメモ。
他人と競った時点で負け
他人と競った時点で負け。
自分だけの競技を創れ。
これは個人的にもずっと思っていることで、基本自分も他者と競争というか、他者を比較対象として、どっちが上とか下みたいなことは考えていません。
それによって、トラブルが発生することもあるのですが・・・。
自分が思っているのは、競うなら過去の自分かなと。
過去の自分を超えていくというか、自分を成長させていくことを大切にしています。
なので、この言葉は非常に共感できました。ただ、自分だけの競技を創るのは、とても大変なんですけど。
導線作りも、作品制作の一つ
お客さんの手に届くまでの導線作りも、作品制作の一つだ。導線作りができていない作品は「未完成品」という認識を持った方がいい。
これもその通りですね。
良い作品を作れば売れるわけではないというのは、誰しもが認識していることではないでしょうか。
ちゃんと読者やユーザに届くことが大切かなと。
そのためにマーケティングが重要なのですが、現在のところ、100%売れるマーケティング方法が無いので、そこの試行錯誤が一番のポイントだと自分は考えています。
自分の作品を「おみやげ化」
「おみやげ」が売れるのなら、自分の作品を「おみやげ化」してしまえばい。
「おみやげ」に必要なのは、シンガポール旅行や観劇といった「体験」だ。「おみやげ」は必ず「体験」の出口にある。
これは個人的に本書で、大きく刺さった言葉の1つです。
単純に言えば、イベントをしてそのおみやげとして、えんとつ町のプペルを売るという話なのですが、かなり他にも転用が効きそうな方法だなと思いました。
どうしても、商品を売ることばかり考えてしまいますが、商品をついでにするというのは、面白いアプローチです。
歳を重ねることを、「衰え」ではなく「成長」にすること
100歳時代の僕達が幸せに生きていく為にやらなければならないことは、「アンチエイジング」を推奨することではない。歳を重ねることを、「衰え」ではなく「成長」にすることだ。その答えを探すことだ。
リヴァイアサンを書いたトマス・ホッブズは、その時60歳を超えていました。
60歳を超えても、歴史に残る書を作れるというのは、本当に素晴らしいなと。
つまり、歳を重ねても「成長」することを目指すことが大切という話。
行動しよう。失敗したら、取り返せばいい。大丈夫。
行動しよう。
失敗したら、取り返せばいい。
大丈夫。
これも個人的な行動指針と近いなと。
自分もガンガン行動して、そこから修正していくタイプなので。
失敗したら、それが経験値となって、次の成功につながるとおもっているからです。