カッコウの許嫁 マンガレビュー 王道の四角関係ラブコメ

投稿者: | 2021年6月3日

カッコウの許嫁とは

主人公 海野凪は私立の名門高校に通う勉強ばかりしているガリ勉秀才の庶民。ところが自分には許嫁がいることを教えられ、さらにその許嫁は生まれた時に取り違えた赤ちゃんだという。つまり、赤ちゃんの時に入れ替わり育てられた相手。

本当の親と許嫁に会いに行く途中、超セレブお嬢様の有名女子高生 天野エリカを助けることになり、行きがかり上彼氏のフリをすることになるが、実は天野エリカがその許嫁だった・・・。海野凪には想いを寄せる相手がいて、でも許嫁もいて、そこに兄弟も割って入ってくる!?王道の四角関係ラブコメ。

ヤンキー君とメガネちゃん、山田くんと7人の魔女とヒット作を飛ばす吉河美希先生の作品で2020年から連載開始の大ヒットマンガ。2022年アニメ化予定。

評価

☆5/5

なんだかんだとハーレム系(逆ハーレム系も含めて)は面白いですね。本作の最大の特徴で秀逸なのは、取り違えた赤ちゃんという設定。男女で取り違えるというのはなかなかありえない話ですが、そこはマンガですから。

なぜ、取り違えた赤ちゃんという設定が秀逸かと言えば、一緒に育った妹が恋愛に参戦してきても実際には血がつながっていないという点。この手の作品である意味禁忌というのがブレーキになることが多いですが、本作ではそのブレーキがありません。なぜなら、血がつながってないので。

2020年6月現在で話が続いているので最終的な結末はわかりませんが、全ヒロインがフルスロットルでアクセルを踏めるので、最終盤の展開が気になりますね。

この手の三角関係や四角関係の主人公は優柔不断なキャラが多いですが、海野凪自身は意思を貫こうとしているのも好感が持てます。ただ、様々な事件を通して、自分の心に変化が出てくるというのが本作の特徴です。

カッコウという鳥は自分のタマゴを他の鳥の巣に置き、他の鳥に育てさせるという特徴があり、本作のタイトルはそこから来ています。あくまでテイストというレベルで、他の子どもを蹴落とすといったカッコウの習性は含まれていないので、ドロドロ感はありません。

これはもしかすると女性マンガ家だからかもしれませんが、セクシーなシーンもあまりセクシーさを感じられないというか、それが逆に本作の良さでもあるのかなと思いました。全体的にライトで爽やかな感じがあります。そういう意味で万人受けしやすいのかなと思いました。

なんにせよ王道の四角関係ということで普通におもしろいです。


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