JKハルは異世界で娼婦になったとは
JKハルは異世界で娼婦になったは、現実世界で交通事故で亡くなった普通の女子高生が、男尊女卑が普通の異世界でチート能力無しに生きるために酒場兼娼館で働く物語。
2019年6月より連載。原作・原案:平鳥コウ先生、作画:山田J太先生。
評価
☆4/5
賛否両論いろいろとあるかなと思いますが、まあ、異世界にチート能力無しに自分が飛ばされたとして、一体自分に何ができるのか?ってのは、考えさせられましたね。
筋肉ムキムキの人やアスリートなどは、冒険者として生きていけるでしょう。手に職を持っている人も生きていけるでしょう。
じゃあ、万年サラリーマンをしていた自分は、異世界に何の能力も持たず飛ばされたら、何するんだろうなあと。
力がすべての基準で理不尽な暴力が普通の世界で、いくら知識をひけらかそうとも、それに食いつく人はいったいどれほどいるのか。現実世界の知識がどれほど役に立つのか? 甚だ疑問。
それは異世界じゃなかったとしても、例えば江戸時代に飛ばされたとして、自分はまともに生きられるのだろうか?そんなことを考えました。
ましてや、それが女子高生だったら、どうなるんでしょうねという話。
本作の救いは主人公が明るく、前向きなところでしょう。というか、知識も能力も無い女子高生が、知らない土地で生きていくための選択肢ってそんなに多くないだろうなと。
男性の場合だったら、自分以外が全員DQNの世界に能力無しで飛ばされたらと想像したら、なんとなく話が理解しやすいんじゃないかなと。
万人におすすめできるマンガではないけれど異世界ものに対するアンチテーゼ的な設定で面白かったです。