#読了 自分の時間―――1日24時間でどう生きるか

投稿者: | 2025年5月1日

評価・レビュー

☆4/5

イギリスを代表する作家 アーノルド・ベネットの時間の使い方に関する本です。

100年ほど前に書かれた本ながら、核心をつく言葉が多々あり、今も昔も変わらないところが多いなあと思いました。

また、分量も多くないので、サクッと読めるのが良い点。

最強の生き方も良かったです。

以下は、本文を引用しつつ、個人的なメモ。

人生をすでに味わっている人たちはさらに多くを求める

人生にさらに多くを求めるのは常に、人生をすでに味わっている人たちである。そして目を覚まさせるのに一番苦労するのは、決してベッドから出ようとしない人たちなのだ。

この指摘は非常に的をいているというか、納得できるなあと。

やる気が出ないときって、ベッドから本当に出れないので(笑)

特に朝はねぇ。

という話ではなくて、新しいことに挑戦する人はどんどん挑戦し、その場に留まる者はずっと動こうとしないという話。

そして、その差がどんどん広がっていくということです。

新しいことに挑戦するのって、かなり大変で、労力が必要になります。

で、自分の場合は、ITとかに関してはガンガン挑戦しているのですが、実際のところしんどいことも多々あります。

何が言いたいかというと、単純に興味だけで新しいことに挑戦しているわけではなくて、よっこいしょって自分の重い腰を上げて、苦労しながら挑戦しているってこと。

これって、他の人もそうだと思うんですよね。

求めよ、さすれば与えられんではないですが、自ら行動しなければ、何も起きないという話でもあります。

与えられた時間は自分のもの

誰もあなたから時間を取り上げることはできないし、盗むこともできない。そして、あなたより多くの時間を与えられている者も、あるいは少なく与えられている者もいないのだ。

人間にはそれぞれ能力に違いがあります。また、生まれたときの環境も異なります。

それによって人生がイージーになることもあれば、最初からヘルモードの場合もあるのは確かです。

しかし、どんな人にとっても、与えられている時間は一緒。

1日は24時間です。

それをどう使うのかは、本人次第。

昔は、勉強したくても、環境によって勉強できないことも多かったです。

しかし、今は図書館もありますし、支援制度もたくさんあります。

だから勉強をする気になれば、昔に比べるとチャンスは与えられているといえるでしょう。

それでもヘルモードの場合はどうしようも無いこともあることは否定しません。

けれど、どうするかは自分次第です。

時間は本当に貴重で、歳を取るにつれて、その貴重さが身にしみてわかります。

自分の場合には、時間基軸理論というのを提唱していて、すべてを時間に変換することで価値を比較できるのでは?と考えています。

また、時間の投入こそが、価値基準として唯一信じられることだとも思っています。

どういうことかというと、ちゃんと自分のために時間を割いてくれる人は、自分にとって大切な人ということです。

口ではなんとでも言えますが、自分が苦しいとき、そばにいてほしいときに、時間を作ってくれる人を、ちゃんと大切にしようという話。

なぜなら、与えられた時間は一緒で、その貴重な時間を自分のために投入、つまり使ってくれるというのは、それだけ自分のことを大切に考えているといえるからです。

といっても、相手にも事情があるので、どうしようも無いときはありますが。

ただ、それでも時間を作ってくれようとしている人は、本当に大切にすべき人だと思います。

参考

自分を見つめることは辛いけれど

いくら本を読んでも、やはり自分をしっかり見つめることは必要である(自分を見つめるというのは、はなはだ狼狽させられる作業ではあるが)。

自分自身、完璧な人間ではありません。

というか、ぶっちゃけて言えば、かなりいろいろなものが足りていなくて、欠落した人間だと思っています。

だからこそ、成長したいというのが自分のスタンス。

そして、成長するには、やはり自分自身のことを見つめないといけないなと。

日々、反省の毎日です。

特に自分が反省するのは、人に対する発言。

ちょっと言いすぎてしまったなとか、表現が良くなかったなと思うことがしばしばあります。

また、時間の使い方も良くなかったと反省することが多いです。

でも、そうやって悪かった点を内省し、次につなげていくことが大切かなと思っています。

良い小説とは

よい小説というのは、小舟に乗って急流を下るがごとく、最後まで息もつかせずどんどん読み進められるものだ。それでいて少しも疲れることがない。最高の小説とは、少しの努力感もなしに読めるもののことだ。

今、小説を書いているのですが、まさに上記に書かれているような、気づけば読み終わっているような小説を書きたいなと。

なかなかに難しいことはわかっていますが、次の賞の応募に向けて頑張っていこうと思っています。

日々、研鑽。


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