評価・レビュー
☆5/5
16歳の少女を殺す殺人鬼「スイート16キラー」の事件から35年後、17歳のジェイミーの母親が「スイート16キラー」に殺されてしまい、ジェイミーも殺人鬼に追われるが、学生が作ったタイムマシンが偶然起動し、35年前へタイムトラベルしてしまうのだった。ジェイミーは母を救うために殺人事件を止める決意をするのだった。
という感じの話。
そこまでスプラッタな感じは無いですが、ホラー映画なのである程度残虐な表現はあるので、ホラー映画ダメな人は厳しいかなと。
また、35年前の1987年にタイムトラベルするので、当時の雰囲気というか、差別的な発言などが普通に出てきます。そこも人によっては微妙に感じてしまうかも。
ホラー映画としての出来はバランスが良くて娯楽作品として良作。主演のキーナン・シプカの演技も良かったです。調べてみたところテコンドーの黒帯を持っているとのこと。
ホラー映画が好きなら普通に楽しめる作品かなと思います。
タイムトラベルの概念が面白い
個人的に本作で一番興味深かったのは、タイムトラベルの概念。
ほとんどのタイムトラベル作品は過去改変が起きると、
- 新しい時間軸ができる(時間軸が1つの場合)
- 並行世界ができる(時間軸が複数の場合)
のどちらかに分類されます。
本作は「新しい時間軸ができる(時間軸が1つの場合)」タイプです。このタイプの場合、世界が変わってしまい記憶も無くなっていることがほとんど。
劇中でもタイムトラベルの例として出てきますが、バック・トゥ・ザ・フューチャーみたいな感じですね。
ただ、1つ大きな違いがあります。
それはタイムトラベルをした本人以外にも記憶がある点。
エンタメ作品なので厳密性については多少ザルですが、おそらくタイムトラベルに関わった人間は記憶が残っていて、過去改変で記憶が変更されると気づくということ。
これは結構珍しいですね。
記憶が変わるというと、シグナルというドラマが2018年にありました。元は韓国ドラマで2016年の作品。タイムトラベルはしませんが、過去と繋がるレシーバーで過去改変をするという話です。
シグナルでは主人公が過去改変をすると、今の記憶に加えて過去の記憶が追加されるような表現がでてきます。
このパターンの場合、宇宙的にはユニバースで時間も絶対時間という概念なのかなと。
リンク
- ハロウィン・キラー!(Amazonプライム)
- キーナン・シプカ – Wikipedia
- 映画 | ネルログ