どれほど役に立つかはわかりませんが、自分が仕事で海外の人と英語のメッセージでやり取りするときにやっていたことをちょっとまとめてみました。チャットではなくメールのやり取りの場合です。
基本的にはGoogle翻訳を使います。ただ、そのままではうまく翻訳できないので、翻訳する時のコツというか使い方みたいな感じです。
またメッセージだけではなく、海外サイトの翻訳の際にも使えます。ただし、英語の知識は少し必要です。
目次
相手からのメッセージ翻訳のコツ
まずメールなどでもらった文章をまるまるコピペします。ただ、そのままコピペしても、意味がわかりにくいことが多いんですよね。そこで文書を少し整形します。
ピリオド、カンマで改行
最初にやるのは「.(ピリオド)」と「,(カンマ)」「?」の部分で改行を入れます。ピリオドだけだと、文章が長くなってわかりにくいことが多いです。ですので「,」にも改行を入れていきます。文章としてはぶつ切りになりますが、長文よりも意味を理解しやすくなることが多いです。
またピリオドで改行をすると日本語翻訳された文章が読みやすくなるという効果もあります。地味な効果ですが、視認性が高まるだけでかなり読みやすさが変わるのでお試しください。
ダブルクオーテーションで区切る
当事者が喋ったことや重要なことなどは「““(ダブルクオーテーション)」で括って表現されます。重要なことは単語や体言止めの言い切りなどが多いです。
長い文章がダブルクオーテーションで区切られていたら、喋ったことなので改行して区切ります。
重要なことについては、ダブルクオーテーションを一度外して文章にします。自動翻訳の場合、このダブルクオーテーションの有る無しで意味が変わることがあるからです。
余計な記号は排除
ダブルクオーテーションと同様、余計な記号がついている場合もまずは記号を外して意味を確認します。
具体的には「[]」や「’(シングルクォーテーション)」などです。
ダブルクオーテーションもそうですが、最終的にこれらの記号には意味があるので、全文を理解してから記号の付いた部分の意味について考えるとわかりやすくなります。
英文作成のコツ
まず日本語で文章を作ります。それをGoogle翻訳にコピペします。ここまでは、まあ良いんですけど、ここから日本語の文章を変更していきます。
1文1文を短くする
日本語は長く書く気になればズラズラと書くことができます。そのせいで意味不明な英語になることが多いです。
まずは1文1文が長くならないようにしてください。1文に言いたいことを1つにまとめるというわけです。
接続詞をちゃんと使う
翻訳の際に難しいのが、日本語独特の文書接続です。具体的には日本語の「〜が」があります。この「が」が逆説的な接続詞なのか、それとも主語に関するものなのかというのは、とてもわかりにくいです。
ですので、接続詞をちゃんと使って文書を作成してください。例えば、
「あなたの意見は正しいが、現実的ではありません。」
という文章であれば、
「あなたの意見は正しいです。しかし現実的ではありません。」
といった感じにします。接続詞をちゃんと使うと自動翻訳もちゃんと翻訳してくれやすくなります。
主語を入れる
日本語は主語が無くても話が通じてしまうという特徴があります。ですので、主語をちゃんと入れると、英語の文章に翻訳されたときに正しく表示されやすいです。
これは実際に主語を入れてみて、翻訳された英文を見ながら調整してください。最近の自動翻訳はレベルが上ったこともあり、主語がなくてもきちんと英文に翻訳してくれることもあるからです。
伝えたいことを箇条書きにする
これも英語に翻訳されたときにわかりやすくするためのコツです。
ダラダラと長い文章で書くのではなく、例えば「あなたにお願いしたいことが3つある。」と前置きして、
- xx
- 〜〜
- 〇〇
とすると、相手もそれぞれに対してリプライしてくれます。
稚拙な英文だがメリットもある
理想的には英文がスラスラと書けるのがビジネスマンとしてかっこよいでしょう。ですので、英語を使うことが多ければ勉強するのが良いです。
ただ、ほとんど使わずたまにしか英文を書かないのであれば、このぐらいで十分相手に通じます。
相手からすると英文としては小学生レベルの稚拙な文書ですが、実はメリットもあります。
相手がネイティブじゃない時もある
まず、相手が英語ネイティブとは限らないという点。日本で海外とビジネスをする場合、多くは英語になると思います。海外サイトを調べるのもほとんどが英語のサイトでしょう。
しかし、英語のサイトだからと言ってネイティブな人たちが運営しているとは限りません。自分の場合にはキルギス共和国やポルトガル、フィリピン、ベトナム、中国などの国の方たちとやり取りをしたことがあります。彼らも英語はネイティブではないため、翻訳してやり取りをしているのです。
つまり、翻訳して作ったメッセージがさらに翻訳されているわけ。ですので、文章はシンプルであればあるほど翻訳の精度が高まります。難しい表現になればなるほど翻訳の精度は下がり、お互いの意識がズレてしまうわけです。
お互いに流暢な英語を話せるなら問題ないですが、そうじゃない場合もあるということ。そういう意味で、稚拙な英文にもメリットがあるというわけです。
最終的にはプロを雇えば良い
本格的にネイティブと話をしてビジネスをする必要があるのであれば、自分で本気で勉強するか、通訳の人を雇えば良いのです。最初の取っ掛かりとしてはこのレベルで個人的には良いかなと思っています。特にベンチャーとかの場合は。