フットボールアルケミスト マンガレビュー 代理人という新ジャンルが面白い

投稿者: | 2022年4月14日

評価

☆4/5

フットボール(サッカー)に関するマンガは数あれど、代理人にフォーカスをあてたマンガは今までなかったかなと。そういう意味で新ジャンルな気がします。フットボール以外にも代理人って結構あるので、他のスポーツとかも面白そうだなと思いました。

フットボール代理人は選手の代わりに契約や移籍交渉を行い、スター選手になれば億の金を動かすが、表舞台には出てこない裏方的な職業。そんなフットボール代理人を通して、フットボール界の裏側や闇を描いた作品。

絵柄は結構好みが出るので、そこで評価はわかれてしまうかも。

話としては

サッカー選手を兄に持つ夏目リサは、フットボールの業界では悪名高い代理人として知られる先崎恭介のインターンとして採用される。夏目リサは先崎恭介と共に様々なサッカー選手の移籍を手伝いつつ、行方不明だった兄の行方を追うのだった。

お金と権力と

フットボールに限らず、プロスポーツの世界では契約金が億など巨額の金が動いています。自分がたちが知っているのは、そのお金の動きの表面だけ。実際には裏側で様々な交渉、駆け引きが行われているわけです。

そういうのって知る機会は無いですが、代理人がいてそれが職業として成り立っているということは、それだけタフな交渉や駆け引きがあることがわかりますね。

そしてお金が動くということは、そこに様々な権力も絡んでくるわけです。金と権力と言えば、政治みたいなイメージがありますが、プロスポーツの業界も同様と言えます。

なかなかそういうお金のシビアな話って日本では特に語られにくいので、本作は貴重なマンガでもあるかなと個人的には思いました。また、単純にお金だけではなく、そこに選手の希望も入ってくるわけで、移籍ってやはり大変だなと改めて思いました。


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