評価・レビュー
☆4/5
核戦争後の世界を生き抜くゲーム Fallout(フォールアウト)シリーズの実写ドラマ化。
1990年代に核戦争が起きたような雰囲気なので、レトロ感がありつつも、一部の技術については高度でもあり、かなり独特な世界観が特徴です。
Amazonオリジナル作品。
話としては、
核戦争をボルト(Vault)という核シェルターで生き延び、放射能が落ち着くまでボルト内で平穏に暮らしていたのだが、結婚のために隣のボルトから人を招いたことがきっかけで、父親をさらわれてしまったルーシーが、父親を取り返すためにボルトの外の世界へ旅立つのだった・・・。
みたいな感じです。
話が進むにつれて、外の世界の状況やボルト(Vault)が作られた理由などがわかっていき、真実が徐々に明かされていくという流れ。
元々のレトロな雰囲気をうまく表現しているのもあって、元のゲームを知らないと古めかしさを感じてしまうかもしれません。
逆に言えば、元のゲーム好きなら、楽しめる要素は非常に多いと思います。
個人的にもかなり楽しめたのですが、何かいまいち琴線に触れないというか、ハマり切れない感じでした。
面白いことは間違い無いのですが、物足りなさ感があるんですよね。
おそらくですが、若干突き抜け感が無いからかなと。
全体的に丁寧に作られていると思いますし、説明もしっかりあるので、元ゲーを知らなくても、できる限り楽しめるようになっています。
なので、できる限り多くの人に見てもらえるような作りになっているのが逆に物足りなさ感なのかもしれません。
また、途中で気づいたのですが、これシーズン1で終わらないなと・・・。
一応、区切り的な感じで終わるには終わりますが、話の途中でシーズン1が終わるので、うーんという感じ。
シーズン2では、きっと新たな設定が出てきて、お約束の寄り道クエストが始まり、本編の引き伸ばし工作が行われそうな雰囲気が結構あるんですよね。
個人的には多少強引でもシーズン1である程度、メインのストーリーは完結させて欲しかったなと思いました。
ただ、映画じゃなくてドラマ、それもAmazonオリジナルという点は高評価。
映画だと尺が短すぎて何がなんだかわからなくなりそうですし、一般公開的な感じだと表現の制限がさらに強くなるので、元ゲーの世界観を表現しきれないと思いますし。
Fallout(フォールアウト)が好きなら、見て絶対損はない作品。