韓国と日本が仲良くなれない理由 泥棒洞窟実験 読書メモ

投稿者: | 2021年7月29日

眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学の泥棒洞窟実験が面白かったのでメモ。

泥棒洞窟実験とは

22人の子どもたちを2つのグループにわけで、グループごとに連帯感を高めた後、スポーツなどで競わせると集団間葛藤が生まれ、仲間意識が強くなり、相手グループへの敵愾心が高まるそうです。で、集団間葛藤が生まれた状態で、食事会などの交流会を開いたところ、罵り合いや喧嘩が起きたそうです。

泥棒洞窟実験ではその後に集団間葛藤を解消する方法として上位目標を設定するのが効果的としています。上位目標とは、解決したい共通の問題や一緒に取り組まないと解決できない問題などです。

韓国と日本が仲良くなれない理由

この話を読んで頭に浮かんだのは韓国です。韓国は日本に対して敵愾心がとても強いですよね。事あるごとに日本へイチャモンをつけてきます。

そして、日韓交流の名の下に様々なイベントが行われてきましたが、一向に改善する兆しが見えません。

いやあ、まさに泥棒洞窟実験さながらです。

これは韓国に限った話ではありません。基本的に国家は1つの集団なので多かれ少なかれ仲間意識がありますし、他国は自分たちとは違う集団ですので、基本的には集団間葛藤が生まれやすいと言えます。それは人類の過去の歴史を見ても明らかですね。

共通の敵を作りにくい状況

ありがたいことに泥棒洞窟実験では集団間葛藤の解消策として上位目標という答えを示してくれました。

たぶん上位目標が無いといくら交流を増やしても、一向に状況は変わらないだろうなと思います。

ただ、難しいのは日本と韓国における上位目標でしょう。

一番わかりやすいのは共通の敵。そして今脅威なのは中国や北朝鮮なのですが、韓国は中国・北朝鮮寄りなので難しそうです。

つまり状況として日本と韓国は上位目標を持ちにくいんですよね。これは永遠にわかりあうことはできません。

もしかすると国家という単位で話をしている以上、解決が難しい問題なのかもしれません。

eスポーツで韓国と日本の関係性を良くする

PUGBというサバイバルゲームがあります。PUBGではチーム戦もあり、プロプレイヤーも多数存在しているゲームです。

現在のところ国ごとに分かれてチームを組んでいるのですが、もしこれが国ごとではなく、国籍関係無しの混成チームによるリーグ戦だったら、集団間葛藤を減らせるのではないか?と個人的に思いました。

というのも、たしか2020年だったと思いますが、お祭り的なイベントで1回かぎりの日本人と韓国人の混成チームでの対戦が行われたことがあります。この時、両者は協力して1位を目指してプレイしていました。変な足の引っ張り合いは無かったんですよね。

韓国の方でも日本に対して敵愾心が高くない方が特に若い人に増えています。eスポーツのプロプレイヤーは若い人が多いですし、そういう影響もあったのかもしれません。ただ、個人的には非常に印象に残った試合です。

特徴的な点を挙げると、韓国の選手が1番や2番といった数字を日本語で伝えていたことです。韓国の選手はプロ意識も高いですし、勝利への意欲も貪欲です。そのような理由から、勝利のために数字を日本語で伝えることを選択した選手がいたのだと思います。

つまり、勝利という共通の上位目標が生まれたわけです。

なんか、このような取り組みが、日本と韓国の関係性を良くする鍵になるんじゃないかなあと個人的に思いました。