令和7年1月26日に公示、令和7年2月2日が投票日の千代田区長選挙が迫ってきました。
今インターネットで話題になっているのは、さとうさおり候補。
公認会計士であり、Youtubeで情報発信を行い、チャンネル登録者数は27.2万人(2024/1/14現在)と、かなり人気になっています。
目次
税金に関する興味深い話を発信
さとうさおり氏は、千代田区長選挙に出馬表明をしたから人気が出たわけではなく、そもそもYoutubeチャンネルで税金に関する情報をこれまで発信していました。
様々な意見はあると思いますが、個人的にはとても興味深い話が多く、学びを多く得られる内容で、さすが公認会計士だけあるなと。
ですので、税金について興味のある方は、ぜひ過去の動画もチェックしてほしいなあと思います。
千代田区長選挙で さとうさおり氏は勝てるのか?
首長の選挙においては、不祥事などがない限り、現職が非常に強いと言われています。
現職の樋口 高顕(ひぐち たかあき)氏は、スキャンダルも無く、さらにまだ30代と若いです。
さとうさおり氏も30代で、現状から考えると、この二名の一騎打ちになる可能性が濃厚。
で、さとうさおり氏が、現職の樋口 高顕氏に勝てる可能性があるため、話題になっているのかなと個人的には考えています。
さとうさおり氏が勝利する可能性がある理由は「ネット知名度の高さ」です。
Xのフォロワー数
まず、Xのフォロワー数を見ると、
樋口高顕(千代田区長)(@higuchi_takaaki)さん / X
さとうさおり@千代田区長選(25/2/2投開票)立候補予定(@satosaori46)さん / X
樋口氏が約6000人、さとうさおり氏が9.8万人(2024/1/14時点)と、圧倒的にさとうさおり氏が多いです。
前回の東京都知事選の候補者の現在のXのフォロワー数を見ると、小池氏は約90万、石丸氏と蓮舫は約50万(2024/1/14時点)です。
得票数で見ると、小池氏が約290万票、石丸氏が約160万票、蓮舫氏が約120万票となっています。
Xのユーザーが選挙に行くわけではありませんが、フォロワー数に近い傾向が見てとれます。
首長選挙や地方の議員選挙などでは、知名度がかなり重要と言われており、まさにその通りだなと。
Youtubeチェンネル
さとうさおり氏については前述したように約27.2万人です。
では、樋口 高顕氏はというと、133人(2024/1/14時点)。
圧倒的な差が出ています。
切り抜き動画
東京都知事選で、石丸旋風が起きた理由として、Youtubeでの切り抜き動画の影響があったことは多くの方が指摘しています。
個人的にもかなり見かけました。
で、2024/1/24現在のYoutubeを検索してみると、当然ですが、さとうさおり氏が圧倒的です。
樋口 高顕氏については、過去の疑惑などについての動画がいくつか出てきた程度。
他にもインスタなどもありますが、XやYoutubeに比べると影響は小さそうなので、今回は省きます。
以上より、「ネット知名度の高さ」では、さとうさおり氏が圧勝していると言えるでしょう。
次に、過去の千代田区長選挙について過去2回を振り返ります。
過去の千代田区長選挙
まず、前回の令和3年1月31日執行 千代田区長選挙の結果。
ひぐち たかあき氏は、約41%(=9534/23235)の得票率で当選しました。2番手のはやお 恭一氏との票差は2000票弱です。
次に平成29年2月5日執行 千代田区長選挙結果は以下の通り。
ひぐち たかあき氏は出馬していませんが、元々地盤があった石川 まさみ氏が圧倒的多数で当選しています。
投票率は約53%なので、千代田区民から支持を得ていたと言って間違いないでしょう。
地盤は受け継がれていないか地盤は小さい
ひぐち たかあき氏は、石川 まさみ氏の地盤を引き継いだという情報を自分はネットで見たのですが、以上の選挙結果からわかるのは、地盤はちゃんと引き継がれていないということでしょう。
または、地盤があったとしても、それほど大きな地盤ではないと言えます。
小池都知事からの援護射撃
前回の千代田区長選挙では、小池都知事がXにてひぐち たかあき氏のポストをリポストしています。
ひぐち たかあき氏のYoutubeチャンネルは、小池百合子氏との新春対談です。
また、ひぐち たかあき氏は都民ファーストの会に所属してるようなので、今回の選挙では都民ファーストの会のプッシュがあることは間違いないでしょう。
ただ、下のポストもリポストされたポストも、いいねの数はそこまで多くありません。
ですので、ネットでの影響力はほぼ無いと言って良いでしょう。
懸念点は、都民ファーストの会の組織票です。
ただ、都民ファーストの会の組織票はそこまで強固ではないとも言われています。
いわゆる無党派層の支持に影響を受けやすいのです。
前回の千代田区長選挙からも、それは明らかかなと思います。
つまり、小池百合子氏の援護射撃については、一緒に複数回の街頭演説するなどしないかぎり、そこまで影響が無いというのが個人的な予測です。
追記:自民党千代田総支部はひぐち氏を支持
ふと、ニュースを見ていたら、どうも自民党千代田総支部は、ひぐち たかあき氏を推薦する方針のようです。
東京都内 今年の選挙(下) 千代田区長選 現新が名乗り 多摩は7市長選 西東京、現職再選目指す:東京新聞デジタル
また、ひぐち たかあき氏は無所属での出馬を表明。
都民ファーストの会とはどういう関係になるのでしょうか。
自民党千代田総支部は前回は別の候補者を支持したそうなので、これはちょっと影響が大きそうです。
しかし、現状の自民党は、以前に比べて逆風な気がしています。
つまり、前回ひぐち たかあき氏に投票した、無党派層が動く可能性が高そうだという話です。
そもそも、都民ファーストの会も無党派層が支持していたと言われていて、その票が大きく動く可能性があるでしょう。
ただ、一定数の票数は獲得できるのは間違いないため、結構影響はありそう。
それにしても、都民ファーストの会にすり寄ったり、自民党にすり寄ったりと、ひぐち たかあき氏も票集めに苦心しているようですね。
ネットの影響力はどの程度か?
これについては、ちゃんとした調査があるわけではないので、あくまで推測でしかありません。
ただ、自分の母親は70歳を越えていますが、iPhoneとiPadが手放せないほどに使っています。
また、スマートニュースやYoutubeなども見ていて、それなり使いこなしているかなと。
昔は、高齢者はネットを見ないなんて話がありましたが、その傾向は少しずつ変わってきているというのが個人的な見解です。
加えて千代田区に住んでいる方というのは、それなりにお金も持っていると思われるので、スマホなどは普通に持っているだろうと思います。
ですので、予想以上にインターネットの影響は大きいかなと。
XやYoutubeにおいては、情報発信しておくと、アーカイブとして情報が残るため、選挙期間中にもそれらを閲覧できるというメリットがあります。
検索する人がどの程度いるかはわかりませんが、少なくともネット上に情報量が多いのはさとうさおり氏です。
単純に瞬間的な話題性だけではないのも、影響が結構あると思います。
加えて、さとうさおり氏については、早々に出馬表明をしたことで、記者会見にも記者が集まりました。
それらは記事になり、ネットニュースとしても流れているため、単純にXやYoutube以外にも情報が出ているのは大きいでしょう。
ちなみに、自分の友人にさとうさおり氏の話をしたら知っていました。ですので、ネット情報の影響がリアルにも影響を与えていると言って良いかなと。
ダイレクトではないため、わかりにくいですが、着実にインターネットの影響が大きくなっていると個人的には思います。
投票率がアップすればさとうさおり氏が確実に勝てそう
前回の約45%と、前々回よりも投票率が下がっています。
混戦になることが予想された前回の千代田区長選挙だったにも関わらず、投票率が下がったわけです。
ひぐち たかあき氏は、無所属で出馬していますが、小池氏の支援があったことは間違いなく、都民ファーストの会の組織票も少なからずあったでしょう。
しかし、結果は大苦戦の辛勝と言わざるを得ません。
もし、前々回の約53%まで投票率が上がった場合、1%が約500票ぐらいとざっくり計算すると、4000票の票が動く計算です。
前回の2位との差が約2000票なので、サクッとひっくり返せるレベル。
他の候補者もいるので、単純には計算できませんが、投票率が上がればかなりさとうさおり氏が勝てる可能性が高いでしょう。
潮目が変わる、日本の政治が変わる選挙戦になる可能性
石丸氏は、前回の東京都知事選で負けてしまいましたが、確実に日本の選挙を変える楔を打ちこんだことは間違いありません。
そして、その流れは今回の千代田区長選挙でも続くと自分は考えています。
さとうさおり氏が勝てば、日本の歴史に残る選挙戦の1つになるでしょう。
今後はインターネットの活用が選挙において、かなり重要になるということです。
多くの人が、ネットの重要性について語ってはいますが、個人的はそれが明確になるのが今回の千代田区長選挙ではないかなと。
つまり、潮目が変わる、日本の政治が変わる選挙戦になる可能性があるということです。
これまでは石丸氏個人の力に依存する部分が大きかったと言わざるを得ません。
しかし、それが今回の千代田区長選挙で変わるということです。
国政選挙においても、国民民主党が大躍進しており、間違いなく変化が起きていると言えるでしょう。
ぜひ、千代田区民の方々には、各候補者を見極めて、投票してほしいなと思います。
余談
自分がサクッと調べただけでも、千代田区長選挙は新人が勝てる要素がある選挙区かなと思いました。
このあたりは、すでに調査済でしょう。
少なくとも勝てる算段がある程度あるからこそ、さとうさおり氏は出馬を表明したと考えられます。
さて、どうなるか。久しぶりに楽しみな選挙です。