ドラマ 沈黙の艦隊 – シーズン1【東京湾大海戦】

投稿者: | 2024年2月19日

評価・レビュー

☆5/5

日本が金を出し、アメリカ軍の所属として極秘裏に建造された原子力潜水艦 シーバットが、独立国【やまと】を宣言し、世界を巻き込んだ一大事件に発展する話。

今回のドラマシリーズでは二人の潜水艦乗りの話を軸に【やまと】独立から東京湾で戦闘までを描く。

原作はかわぐちかいじ先生の同名の漫画で、Amazonオリジナル作品。

独立国【やまと】を宣言した原子力潜水艦の艦長 海江田に大沢たかおさん、その【やまと】を追うディーゼル潜水艦の艦長 深町に玉木宏さんを起用。

まず最初の感想としては非常に面白かったの一言です。

おそらく普通の日本のドラマとして制作したら、ここまでの作品はできなかったのではないかなと。

Amazonオリジナル作品だからこそ制作できた部分はあると思います。

個人的に原作の漫画、そしてアニメも観ていて、どちらも好きというのもありますが、それを差し引いてもかなり出来が良いなと。

潜水艦ものが好きなら確実に楽しめますし、原作好きもかなり楽しめるのではないかなと。

ただ、少しテーマがわかりにくいのと、戦争ものということで、そのあたりで好みは出るかもしれません。

ですので、万人にはおすすめの作品ではないかなとは思いました。

キャストは悪くない

海江田に大沢たかおさんで、原作とはちょっとイメージは違いますが、それでも他に海江田艦長ができる俳優がいるのか?と言われると、難しいような気がしました。

ただ、大沢たかおさんの何を考えているかわからない雰囲気は、海江田のそれと近いものがあると思います。

また、終盤に少しみせる人間らしさにはちょっとグッと来ました。

一方で深町の玉木宏さんについては、結構賛否ありあそうな印象。

ただ、個人的にはかなりベストチョイスだったと思っています。

玉木宏さんて、睨んでいるというか、グッと目ヂカラを入れたときに、目が四角くなるんですよね。

その目元の雰囲気が原作のキャラクターにダブりました。

また、これは個人的にですが、歳を重ねた玉木宏さんの雰囲気が結構好きなんですよね。

年を取って少し渋みというか、表現にほどよい重さが出ていて、個人的には好感触。

他に賛否あるところとしては、潜水艦 たつなみの副長が水川あさみさんとか、テレビのキャスターの上戸彩さん、ベネット大統領あたりにツッコミは入りそうかなとは思いました。

ただ、メインは海江田と深町なので、そこはしっかりツボを押さえているので、個人的にはそこまで気にならなかったかなと。

あと、竹上総理に笹野高史さんも原作とは結構イメージが違っていたのですが、気弱なところから一転覚悟を決めたあたりから、雰囲気が変わって自分的には良かったです。

という感じで、個人的にはかなり満足の一作。ぜひシーズン2以降も作って欲しいと思いました。

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