書こうと思ったきっかけ
C型肝炎の治療というとインターフェロン治療のイメージを持っている方もいるかと思います。自分の母もそれで苦労しました。ですので、C型肝炎だとわかっていても治療に踏み切れない人もいるかなと。
しかし、時代は進化し今や飲み薬で治療できるようになりました。そこで今回、自分の経験を元にどんなことがあったのかを書いてみようと思います。
C型肝炎感染判明
昨年、粉瘤という疾患があり皮膚科で手術をしました。その際の血液検査でC型肝炎の疑いがあるため、病院で検査をするように言われました。
C型肝炎は100人に1~3人が感染しているウイルスで放っておくと肝硬変から肝がんになります。自覚症状がほとんど無く、多くの人が気づかずにかかっていることが多いウイルスです。
数年前の検査では陰性
自分の場合、10年くらい前に一度C型肝炎の検査をしていました。きっかけは献血。献血をした際にC型肝炎の疑いがあり献血した血液を使用しない旨の連絡があったのです。
その際の検査結果は陰性でした。
ですので、今回も間違いではないかと思い、軽い気持ちで病院に行き血液検査をしたのです。
ばっちり陽性
検査結果はバッチリ陽性でした。C型肝炎確定です。
病院ではC型肝炎についての説明を受けました。自分の場合、親がC型肝炎だったということもあったのと、以前疑いがあったことから、ある程度の知識もありそれほど慌てず話を聞くことができました。
また、その際に既往キャリアという言葉を教えていただきました。以前にC型肝炎になっていて完治した人でも検査に反応が出る場合があるそうです。ただ、とてもレアなケースで基本的にはC型肝炎にかかっているのが普通とのこと。
治療方法
C型肝炎にも種類があるそうです。自分の場合は一番一般的なやつでした(細かい説明は忘れてしまった)。
治療方法は飲み薬(インターフェロンフリー治療というらしい)。100%効くわけではないですが、90%以上の割合で完治します。
自分の場合、親がC型肝炎で以前の治療法であるインターフェロンのことを知っていましたし、最終的に親も飲み薬で完治したことを知っていたので、それほど不安はありませんでした。医療はかなり進化していますね。
治療開始
治療はマヴィレットという錠剤を1日1回3錠飲むというもの。期間は8週。錠剤は普通のカプセル錠剤の1.5倍ぐらいの大きさで飲むのがちょっと大変でした。錠剤の写真を撮っておけばよかったなと後悔。
マヴィレットに関するPDFがあったのでリンクを貼っておきます。
PDF:マヴィレット®による 治療を受ける患者さんへ – A-CONNECT
で、毎日飲み薬を飲みながら2週間毎ぐらいに血液検査のために通院。
12月から治療をはじめて1月の上旬の検査で陰性に。飲み薬は全部飲み切る必要があるため、1月末まで飲みました。
あとは定期的に検査になりますが、今のところ問題は発生していません。
治療費
今、自分は無職なので治療費がかなり気になっていましたが、結果としてC型肝炎の治療に関する費用は補助が出るため少なかったです。
検査費用も薬の費用もまとめて自己負担は月1万円まで。ですので12月と1月は1万円ずつで合計2万円。
補助は3ヶ月でそれ以外の月でも血液検査などの費用がかかりますが、1回の診療で4000円から5000円程度という感じです。
ですので、費用負担はかなり少なかったです。お金がないのでかなり助かりました。
費用補助を受けるには申請が必要
費用補助を受けるには自分が住んでいる市町村の保健所に申請が必要です。
病院から申請書をもらい、それを保健所に持っていけばOK。その際に他にも用意するものがあったと思いますが、忘れてしまいました。保険証と何かだったと思います。ただ、めんどくさい資料はありません。
基本的に病院と相談してから保健所に行くことになるので、その時で大丈夫です。
保健所に申請したら、肝炎ウイルス治療 自己負担限度額管理手帳などが届きます。市町村によって違いがあると思いますが、自分の場合は申請した翌月末に届きました。
管理手帳を開くと肝炎治療受給者証があり、そこに有効期限が書かれています。最初これに気づかなくて電話して聞いてしまいました。
というのも、補助を受けられる期間が3ヶ月と決まっているからです。
また
- 自己負担限度額管理手帳
- 肝炎治療受給者証
がないと病院や薬局で補助を受けられないので注意してください。
薬は病院から指定の薬局で
マヴィレットは特殊な薬なので普通の薬局には売っていません。
自分の場合は病院側で指定の薬局で受け取りました。
おわりに
今後も定期的な血液検査は必要になりますが、無事治療が完了してよかったなと。
予想以上にあっさり治療が終わってしまったので、個人的には少し肩透かしなところもありましたが、逆に言えばC型肝炎も多くののケースでそれほど苦労することなく治療ができる時代になったと言えます。
本内容がC型肝炎の疑いがあって治療に踏み切れない方の一助になれば幸いです。