ベルセルクとは
身の丈を超えるほどの大剣「ドラゴンころし」を使って、宿命と戦うガッツの物語。ベルセルクとはドイツ語で狂戦士(バーカーサー)の意味。ガッツはなぜそれほどの大剣を使うことになったのか、なぜ身を削るような戦い方をすることになったのかが徐々に明かされいくごとに、衝撃を与えた中世ファンタジー作品。
残念ながら三浦建太郎先生が2021年5月に亡くなってしまったため40巻で未完。1989年連載開始。
アニメ化、映画化、ゲーム化がされており、圧倒的人気作。
評価
☆5/5
個人的に好きなマンガランキングを作ったら、確実の上位に入ってくる作品の1つ。その圧倒的な戦闘描写、そして主人公ガッツの生き様は、心をえぐられるほど凄まじいです。
ベルセルクを最初に読んだのはもう20年以上前の高校生の頃。大剣「ドラゴンころし」に魅了され、敵をまさになぎ倒していくシーンに感動を覚えました。それ以降ずっとファンでずっと単行本を書い続けていました。
主人公のガッツは無骨で愛想が無いキャラクターですが、対象的描かれたグリフィスの美しさや壮麗さをはじめ、魅力的なキャラクターが多いのも本作の特徴。
個人的にはガッツが圧倒的に好きではありますが、次に好きなキャラクターはピピンかなと。かなり印象に残っています。
中世ファンタジー好きなら絶対に読んで欲しい作品。グロ要素はあるので耐性が無い方はご注意ください。ただ、それらのグロシーンがあるからこそ、ベルセルクという作品の重みが増しているとも言えるので、一度はチャレンジしてほしいかなと思います。
ベルセルクが与えた影響
ベルセルクというマンガが与えた影響は特にゲーム分野においてかなり大きかったです。
現在でも大ヒットシリーズとなっているアクションゲーム モンスタハンターシリーズ。モンスターハンターの原点は、キャラクターが身の丈を超える大剣を振り回し、巨大なモンスターを倒していくというもので、まさにベルセルクのガッツに想起されたものです。
また、ずっと根強い人気でリマスター版などもリリースされているファイナルファンタジー7のクラウドの大剣も少なからずベルセルクのガッツが持つ大剣に影響を受けています。
格闘ゲームではソウルキャリバーのナイトメアというキャラクターもベルセルクの影響を受けていますね。
それまでも大剣というものは存在しましたが、ベルセルク以前と以後では大剣に対するイメージが大きく変わり、大剣というと身の丈を超えるほどの長さと太さが求められるようになったと個人的に思っています。
また、それはまでは大きな武器を軽々と振り回すのが強さの表現方法でしたが、ベルセルク以後は大きな武器の重さを表現するような武器の扱い方がされるようになったと感じます。
三浦建太郎先生の訃報でFFXIVの海外サーバで暗黒騎士姿で葬送の列を作った方々がおり、海外でも根強い人気であることがわかります。