直接会って話さないといけない仕事なんてない。
インターネットなり電話で、多くの場合は済んでしまう。
直接会わないといけない理由はわかる。
それは伝わる情報が、Web会議や電話と直接会うのでは違うからだ。
だったら、直接会うのが良いじゃないかという意見もわかる。
でも、僕たちは言葉によって、進化してきてきた生き物だ。
相手に情報が十分に伝わっていないと思えば、言葉を紡げば良い。
移動という莫大なコストを考えれば、直接会って1時間話すよりも、1時間のWeb会議を2回した方が効率的だろう。
それにメールだって、チャットだってある。もちろん、手紙を使っても良い。
でも、実際に見ないと、実物を見ないといけないときってあるじゃないですか？
それは、その人の自己満足だろう。
昔に比べれば、カメラの性能は格段にアップしている。
だって、未だにメインの機能はほぼ変わらないのに、新しいスマートフォンが出たら、みんなこぞって買ってるじゃないか。
だから、格段に進化したカメラをもっと有効活用すべきだろう。
昔に比べたら、かなり細部まで、むしろカメラで撮影したり、写真を撮った方が、細かいところまでわかるだろう。
人間の眼よりも、むしろ信頼できる。
例えば、ワインとかは試飲しないとわからないじゃないですか。
複数のワインを送って貰うんじゃ駄目なのかな？
ワインの産地に行って、一体一日に何件回れる？
それだったら、その地方のワインをすべて郵送してもらった方が良いと思う。
そもそも、そんなに自分の舌に自身があるなら、それこそ移動している時間は、もっとも価値のある舌が稼働してないってことになる。
それこそ無駄ではないだろうか。
だから、自己満足なのでは？という話。
魚の目利きとかはどうですか？
そもそも、その市場で一番の魚をすべて買えると思う？
たぶん、買えない。
結局、2番手、3番手でも良いし、それなりに良い魚であれば、問題無いんだ。
だって、毎回すべて一番の魚じゃないだから。
それに、料理人の腕の見せ所は、まさにそこじゃないか。
一番の魚をそのまま出すなら、料理人はいらないのではないか。
どんな魚でも美味くできるのが、料理人ではないのか。
というか、料理人の一番の価値はそこではないのか。
もちろん、目利きという点で、料理人の評価があるのはわかるが、であれば、料理人ではなくて、食材目利き人という職業を作っても良いのでは？
ワインにソムリエがいるように。
料理人は、感覚的なところが大きいと思うけれど、その日の温度とか湿度とか、いろいろなことを感じて、そしてその素材の状態を見て、味を調整していく。
それが料理人の腕。
同じ味をずっと作り続けるのが料理人ではない。
と、話が少しそれてしまった。
何が言いたかったのかというと、移動のコストって、もっと削減できないだろうか？って話。
実際、コロナによって、リモートが増えたり、直接会う機会が減ったけれど、経済が停滞したという話は聞かない。
コロナ当時はあったとしても、今は、全然問題ないだろう。
結局、直接会うということに、それほど意味は無かったということだ。
そして、直接会わなくて良いのであれば、デジタルデータですべて何とかなる可能性がある。
であれば、AIでも代用が効く。
そう、今の流れは、どうやってもAIによって人間の代替を行う方向でしかない。
そうならば、個人的にはそれを今よりも加速させた方が良いと思っている。
すべてAIがやってくれる社会。
人間は、無駄なことをして、のんべんだらりと過ごす社会。
そういう社会が理想ではないか。
そもそも、産業革命にしろITにしろ、人間の労働を減らすための技術革新だったはずなのに、なぜか、労働時間は一向に減る気配がない。
結果、新しい社会人は、学ぶべきことが昔に比べて圧倒的に多くなった。
上の層は、ITとか、AIとか苦手で〜みたいな感じで、若者に押し付けられていないだろうか？
自分は歳をとって、本当に新しいものに対する腰の重さを感じるが、そこから逃げないように、頑張っている。
よくAIとか使っていて凄いと言われるが、頑張っているのだ。
自分に鞭打って、頑張っているのだ。
だから、いろいろなツールが使えるだけに過ぎない。
そして、これは若い人だってそう。
全員が全員、ITとかAIが好物で、寝ても覚めてもITとかAIのことを考えているわけじゃない。
仕事だからやっている人ってかなり多い。
みんな苦労してるんだ。
それを解消する方法は、というか、そこから解放されるには、人間が労働を捨てないといけないと思っている。
AIとロボットに労働をさせ、人間はだらだら過ごす社会を、いちはやく実現するのが、みんなにとって幸せだと思うのだけれど、どうだろう？