彼岸島(ひがんじま)とは
行方不明の兄と比べられ、好きな女の子も友人と付き合ってしまい人生に嫌気がさしていた主人公 宮本明は、突然妖艶な女性と出会い兄が彼岸島にいることを聞く。兄を探すため、宮本明とその仲間たちは彼岸島へ渡るが、そこは吸血鬼に支配された村だった・・・。宮本明たちは果たして本土に戻れるのか?
松本 光司先生の作品で2002年から連載。「彼岸島」自体は全33巻で終わっているが、話が続いている「彼岸島 最後の47日間(全16巻)」「彼岸島 48日後…(2021年現在連載中)」があります。
評価
☆4/5
なんとなく名前だけは知っていたのですが、三国志大戦というゲームとコラボしたことで読み始めました。
まずマンガとしては面白いです。また個人的に好きな系統ではありますが、かなり人を選ぶ作品かなと思います。とりあえず子ども向けではありません。ある程度、理解力のある大人が嗜む本みたいな位置づけ。
個人的おすすめポイントとしては、
- ゾンビものが好きなら面白さがツボがわかる
- グロ系モンスターが好きなら
- B級ホラーが好きなら
と挙げてみましたが、どうしても条件付きで偏ってしまいます。これも嗜好の問題かなと。とにかくクセが強い作品です。グロ要素も多め。
微妙な点を挙げると、
- 絵柄が万人受けしない
- 話が破綻
- ご都合主義的展開
- おなしな描写が多い
という感じです。読んでいて???となる点が多いので、完全無欠な作品を望む人には向いていないでしょう。それが個人的おすすめポイントで出てきたB級ホラー好きならという理由です。
で、続編になるとさらに微妙な点が多くなっていくので、ギャグ漫画に近くなっていきます。このあたりもB級ホラー好きなら受け入れられる器がありますが、普通の人には難しいかもしれません。
丸太は持ったか!という名セリフがあり、丸太アクションマンガとも呼ばれることもあります。ですので、丸太好きならおすすめです。と言いたくなるぐらいのB級感。伝わるかなあ。
2021年6月現在で彼岸島、彼岸島 最後の47日間、彼岸島 48日後…を合わせて77巻あり、もはや超大作になっています。続編から読んでも意味不明なことが多いので、彼岸島から読むのが良いですが、最序盤はかなりシリアスというか、結構ちゃんとした話なので面食らうかもしれません。
5巻ぐらいまで読んで面白いなと思えば読み切れますが、ダメな人は絶対ダメな作品だと思います。