2021年6月13日(日)に開催されるRIZIN.28 朝倉未来 VS クレベル・コイケの対戦がかなり話題になっていますね。Youtubeで公開されている過去の試合をいろいろと見て、個人的に勝利予想をしてみようかなと思います。
いろいろな観点から総合的に判断していこうかなと思います。
立ち技の朝倉選手、寝技のクレベル選手
今回は総合格闘技ルールですので立ち技と寝技両方ありますが、立ち技のみだったと考えたら朝倉選手に有利と言えます。このあたりは誰でもそう考えるかなと思います。
実際に朝倉選手が勝利している試合はKOか判定です。プロ総合格闘技において寝技での勝利は1回しかありません。
また寝技のみならクレベル選手が圧倒的に強いでしょう。プロ総合格闘技において27勝利中23回が一本勝利と、ほぼ寝技で勝利しています。
これらの情報から、朝倉選手の立ち技 VS クレベル選手の寝技という構図が浮かび上がってきます。
手数が五分ならクレベル選手有利
朝倉選手はカウンター主体の選手でもあり、あまり手数が多い選手ではありません。また、クレベル選手も寝技で極めることを決めているのか、立ち技ではアグレッシブな戦いをあまりみせません。
そのため立ち技では手数は五分と言えるでしょう。あまり激しい打ち合いになることはないでしょう。
その場合、朝倉選手としては厳しい戦いになりそうです。カウンター主体ということは相手が攻めて来ないとパンチを当てられません。
当然クレベル選手も朝倉選手のカウンターは警戒すると思います。そう考えるとクレベル選手の方が寝技でフィニッシュする機会が多いように思います。
リズムが遅い対戦なら クレベル選手有利
これは個人的にですが、立ち技ではリズムが速い選手の方が勝ちやすいと思っています。単純に動いているということではなくてリズムです。
最近では朝倉選手が斎藤裕選手と対戦した試合と、弥益ドミネーター聡志選手と対戦した試合がわかりやすいです。
斎藤選手との対戦では斎藤選手の方がリズムが速かったです。逆に弥益選手との試合では朝倉選手の方がリズムが速かったです。このあたりは対戦相手によって変えている部分もあるかと思いますが、少なくともリズムが悪いと相手の攻撃に対応しにくくなるので、結果として負けやすいと思っています。
寝技においては立っている際のリズムというのはあまり影響しませんが、寝技にいく際、または寝技にいくタックルを切る際にリズムが重要です。
で、リズムで言うとクレベル選手はかなり遅い方です。実際に対戦を見るとそれがよくわかります。そのため、立ち技ではそれほど有利を取れていることは少なく、寝技の上手さで勝利しているのです。
一方、朝倉選手は相手に合わせてリズムを変えているように思います。個人的にですが、寝技の強い選手のときにはリズムが遅い印象です。
勝敗予想 クレベル選手勝利
これはあくまで予想ですがクレベル選手のリズムが遅いことと寝技が強いこともあって、朝倉選手のリズムは遅くなると思われます。それが逆に朝倉選手の敗因につながるのではないか?というのが個人的予想です。
個人的に朝倉選手は寝技で極めるのは得意ではないと思いますが、グランドも上手いと思っています。これまで寝技が強い選手相手の場合、タックルをされないように対策していますが、グラウンドに持ち込まれることも多々有りました。しかし、うまくグラウンドから逃げているため、下手とは思えません。
なにせ対戦相手も寝技が得意なわけですから、グラウンドが下手だったら逃げ切れないでしょう。実際に朝倉選手は寝技で1本を取られたことが無く、グラウンドでの上手さをみせています。
そう考えるとクレベル選手のタックルを恐れずにリズムを上げて手数を増やした方が結果として朝倉選手に有利なのでは?と思っています。
しかし、これまでの対戦傾向から考えると朝倉選手のリズムはかなり遅くなるでしょう。そのため、クレベル選手にかなり有利なのではないかと思います。
朝倉選手の勝ち筋は判定のみ
朝倉選手の勝ち筋としては判定のみ。たまたまカウンターが入る可能性はありますが、かなりクレベル選手に警戒されているのと、朝倉選手自身がリズムを遅くしてしまうことでカウンターのチャンスも少ないと思います。そのため判定によって勝敗が決まる可能性が大いにあります。
プロ総合格闘技の試合で朝倉選手は判定による決着が17戦中7試合(勝ち負け両方含む)と非常に多いことからもそれがわかります。
逆にクレベル選手はプロ総合格闘技の33戦中5試合(勝ち負け両方含む)と判定がとても少ないです。これは数少ない寝技のチャンスで勝利を決めていることの裏付けです。
最初に朝倉選手の立ち技 VS クレベル選手の寝技と書きましたが、正確には判定勝ちを狙う朝倉選手 VS 寝技で極めるクレベル選手という試合展開になると思われます。
朝倉選手がどれだけタックルを切れるか、寝技から抜けられるかが勝敗のポイントになりそうです。
追記:結果
クレベル選手が勝ちましたね。ほぼ予想通りでした。
試合を観ましたが、クレベル選手はタックルをする際に朝倉選手をしっかりコーナーに追い詰めてますね。朝倉選手はコーナーから早々に逃げるべきでしたが、逃げられなかったのか、逃げなかったのか、結局1Rと同じような形でグラウンドにもっていかれてしまいました。
結果2R1本負けでしたが、あの試合展開だとその後もグラウンドに何回か持っていかれてしまったと思うので、勝つのは難しかったですね。
判定ではたぶん勝っているような気もしたので、1Rでコーナーから倒されたパターンの修正ができてれば、勝てる可能性は十分あったように思います。これはセコンドの差かもしれません。
リンク
- 朝倉未来 – Wikipedia
- クレベル・コイケ – Wikipedia
- 朝倉未来vs.クレベル他、対戦カードの見所を徹底解説!Yogibo presents RIZIN.28 チャーリーガイド vol.2 – RIZIN FIGHTING FEDERATION オフィシャルサイト