#NovelJam2025 A CROSSROAD – 青春群像劇のような読後感が良かった

投稿者: | 2025年10月20日
株式会社地獄 移住課 ¥259(ジゴク)で販売中

リビング・スピリットに続いて読んだのは、喫煙仲間ということで澤俊之さんのA CROSSROAD

紹介文

正反対の境遇にいるふたりの青年が、予期せぬ現代の地獄に堕とされ、そこで出会う。入り口あって出口なしの地獄からは逃れようがない

BCCKS / ブックス – 『A CROSSROAD』(著)澤俊之 (編)千葉やよい (表紙デザイン)宮内梨央著

感想

タイトルのCROSSROADは、交差点という意味。

二人の青年が、ある事件をきかっけに人生が交わる的なことかなと思います。

話としては、楽器の荷物を運んでいるドライバーが、予期せぬ事故に合い、それがきっかけで人生が変わるという感じ。

個人的な印象としては、純文学に近い感じで、文体も漢字が多めで、硬派。

実際に著者の澤さんは、空手もやっているそうで、その実直さというか、真っ直ぐさが伝わってくる文章です。

物語は、2人の青年の視点で語られます。

元Youtuberであったりとか、運転の管理・コントロールにAIが使われているといった紹介があり、現代的な要素も盛り込まれています。

ただ、これは個人的な感想ですが、逆にそれらの要素は無くても良かったのかなあと。

このあたりは、編集者さんの感覚の違いや、著者の方の意向もあるのだろうと思います。

また、全体的に説明的な内容も多く、個人的には、もう少し二人の内面的なものを知りたいなと感じました。

このあたりは、1万文字という制限があるので、そのあたりまで表現すると分量が足りなくなってしまうのだろうなとも思いますが。

青春群像劇のような読後感は、とても良かったです。

爽やかな読後感を求めるなら、おすすめの一冊。

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