
自分も著者として参加したNovelJam2025の他の著者の作品を読んで、感想&紹介を書いていくなり。
同じG4のチームということもあって最初はKAINさんの、『リビング・スピリット』から。
紹介文
白い女に首を絞められる悪夢を見た日を境に会社員、生田亮(いくたりょう)の周囲の女性が次々と不幸に見舞われる。自分の身になにが起きているのか不安に思った亮は霊感のある同僚から“ナ二”かが憑いていると告げられて──?
BCCKS / ブックス – 『リビング・スピリット』(著)KAIN (編)片桐蒼太(表紙)石川龍之介著
感想
悪夢って、誰でも見ることがありますよね。
本作では、意外とありそうな悪夢から始まり、その悪夢の原因が徐々に明らかになっていくという物語です。
その悪夢とは、女性に首を締められるというもの。
自分は経験がありませんが、想像するととても嫌ですね。
で、単純に悪夢だけかと思ったら、なんと、首にアザが⋯。
そのアザが原因なのか、それとも悪夢が原因なのか、会社の同僚が主人公に近づくと災難に見舞われるという怪奇現象が発生してしまいます。
そして、霊感がある同僚から、ナニかが憑いていると言われ、さらに主人公は不安になり⋯続きは本編で。
という感じで、何気ない日常が、悪夢によって変わっていく、変えられてしまうというホラー作品。
世にも奇妙な物語的な雰囲気もあって、読んでいて楽しめました。
また、句読点の打ち方や文体に特徴があり、そこは好みが分かれるところかなとも思います。
これはあくまで個人的な感想ですが、主人公の恐怖感の感情がもう少しあると良かったのかなと。
まあ、1万文字でおさめないといけないので、そのあたりは結構削除したのかなとも思います。
というのも、隣で執筆しているのを見ていて、さっそうと1万4000文字ぐらい書かれていて、分量を減らす作業を結構されていたので。
世にも奇妙な物語が好きなら、確実に楽しめる一冊。
ホラー好きにもおすすめです。
KAINさんについて
KAINさん(@kain_aberu)は、小説家になろうやカクヨムでも精力的に作品を書かれていて、非常にパワーのある方だなあと思いました。
というのも、NovelJamの作品を書き終わって校了後、別な作品を書いていたからです。
自分は精も根も尽きていて、グロッキー状態だったので、余計にその意欲高さが羨ましいなと思いました。
また、隣でガリガリと文章を書いていく姿を見て、個人的に負けられないぞ!的なモチベーションアップにも繋がりました。
本作を読んで興味が湧きましたら、ぜひXをフォローして、小説家になろうやカクヨムの作品も読んでみてください。
表紙について
リビング・スピリットというのは、生霊という意味。
また、物語の雰囲気も含めて、とてもうまく表現されている表紙だなあって思いました。
さすが石川さんです。