
評価・レビュー
☆5/5
職場がキツくて、無職になった著者が、自分と向き合って、何がしんどかったかを解明していく本。
いやあ、なんか自分のことを書かれているようで、ちょっとこそばゆい感じでした。
すごく共感できるというか。
そうなんだよなーって思う点が多かったです。
わかっていても、未だに自分がガンガンやらなければと思って、やりすぎてしまうことがあって、まだまだだなと思う日々。
分量もすくなくて、サクッと読めて良かったです。
以下は、本文を引用しつつ、個人的なメモ。
自分で決めて自分で勝手に動いてただけ
他でもない『自分』が。やらなきゃいけないことだからって、決めて。動いてしまっていただけなんです。
ずっとずっと、がんばり続けていました。
もう無理だよ!って心と体がうったえているのに、押さえつけて走り続けていました。
そこまでしなくていいんだよね。本当は。
冷静に考えればわかることなのに。
もしこれが、自分じゃなくて大事な友達のことなら『頑張りすぎだよ!』って言えるのに。
自分のことになると、なぜかわからなくなる。
これねぇ、ほんと、自分のことだなあと思いながら。
自分がやらなきゃいけないことという考えの時もありますし、誰かのためにやるということもありますが、少なくとも自分の場合、かなりアクティブに動いてしまうんですよね。
動くこと自体は悪くないんです。
ただ、動きすぎるのが問題。
これはマジで反省。
とにかくなんでもやっちゃうので、周囲の人は楽だし、結果として使い勝手の良いコマになっちゃうわけです。
まあ、喜んでもらえればそれで良いかとも思っていたのですが、というかそれがモチベーションではあったのですが、いざ、自分がいなくなると、結局立ち行かなくなり、引き止められます。
で、昔はそれでズルズルと仕事をしていた感じです。
今は、できるだけ早い段階で、ケリをつけるというか、使われすぎないように心がけています。
ほんとね、やりすぎるの良くないです。
人に嫌われたくない
大事なのは『なぜ、人から嫌われたくないという気持ちが生まれているのか』です。 人として好かれたい、という気持ちは誰にでもあるもの。
でも、こういう悩みを持っている人はきっと『誰からも』嫌われたくないんです。 これがまずい。なぜなら誰からも好かれるなんて不可能なことを可能にしようとしてるので、一生悩みが解決しない。
これも、まさに自分のことだなあと。
未だに人に嫌われたくないという気持ちはあります。
ただ、大きな事件があって、居場所。という本を読んで、そのあたりの気持ちに整理がつきつつあるというのが現状。
もうね、無理なんだと。しゃーない。諦めるしかないと割り切る感じ。
全員に好かれるなんて無理なことはわかってるんです。
そんなのはあたり前田のクラッカーなんです。
でも、なんとかしようとしてしまう。
本書では、嫌われるのが怖い理由として、アダルトチルドレン的なことがあると書かれています。
それも、まさに自分に当てはまるなと。
別に親に愛されていないというわけでも、虐待があったわけでもないです。
ただ、愛されるためには、自分が勝手に良い人間でいなくてはいけない、つまり人から嫌われる人間であってはいけないと思い込んでいたんですよね。
甘えられない、甘えるのが苦手というのも、すごく著者と似ているなあと。
自分の場合、少し違うのは、放任主義だった点かな。
悪いことをしなければ、特に何かを制限されたり、言われたりすることがほとんど無かったです。
だからこそ、良い子で居続けなければいけないてきな、強迫観念に近いものがあったように思います。
最近は、その呪縛が少しずつ解けてきたというか、解こうとしている最中というか。
嫌なことは嫌、やりたくないことはやりたくないって、ちゃんと表明するようにしています。
そしてやりたいことをする。じゃないと、残り少ない人生もったいないなと思っているところです。