
臨床心理学に関して、心理アセスメント、心理療法、コミュニティ・アプローチ、医療・教育・福祉分野の心理臨床についてざっくりと書かれています。
幅広く書かれているので、知らない用語がたくさんでてくる感じ。
とりあえず、ざっと全体を読んでから、過去問や通信指導などの内容を見て、覚えるべき点をまとめなおすのが、良いかなと思いました。
臨床心理学概論の中で、個人的に一番興味を持ったのは、コミュニティ・アプローチです。
難しい定義は、別途あるのですが、個人的にざっくりとまとめる、地域のコミュニティの心理的ケアみたいな感じかな。
単純に1人でどうこうするわけではなくて、地域全体の医療従事者や専門職が連携をとっていくのがポイント。
これって、単純にその地域に心療内科があるからOKという話ではなくて、コミュニティを形成することが大事という話。
でも、コミュニティをどうやって形成するかがまた難しくて、密になりすぎても、疎になりすぎてもダメな印象を受けました。
ユルいコミュニティというと、またちょっと違うんですよね。
また、コアになる人材によって、コミュニティが成立している場合、属人性が高くなるので、コアになる人材がいなくなってしまうと、コミュニティが崩壊してしまいます。
なので、重要なのは、継続的なコミュニティ運営だと思うのですが、これもまたルーティン化みたいになっちゃうと、骨抜きというか、形骸化してしまって、うまくいかないんですよね。
そのあたりをどうやって解決していくのか?が、個人的には気になったので、コミュニティ・アプローチについては、また別途深く学びたいなと思いました。
あと、全然本書とは関係ないのですが、放送大学の教科書って、今のところすべて15章になっていて、1日3章読むと、ちょうど5日で終わるんですよね。
平日5日かけて、ちょうど1冊というのは、良いペースを作れる気がしました。
素晴らしいなと。