#読了 自己肯定感が低くて挫けそうな時、明日の自分のためにゆでたまごをつくる

投稿者: | 2025年4月25日

評価・レビュー

☆4/5

ブラック企業で働き、その内情を赤裸々に語るYoutuber「社畜OLちえ丸」のエッセイ。

Youtubeの方は知らないので、内容がどの程度リンクしているかは知らないのですが、本書でもブラック企業というか、説教をする上司Xの話が結構でてきて、個人的に思うところがありました。

自分が働いていた会社は、上司というというか、社長だったので、さらに手に負えない状況で、誰も何も言えないという感じ。

説教は2時間は当たり前。

そして説教部屋とかないので、全員の前で説教が行われます。

そんな昔のことを思い出しました。

ただ、本書はそういう暗い話だけではなくて、そんな中で、生き抜くちえ丸さんの頑張りというか、処世術が特徴かなと。

読んでいて、自分も同じようなことを思っていたので、共感できる点多々あり。

うまく息抜きをしているようですが、心や身体が壊れるときって、いきなりなので、その点が少し心配だなあと思ったり。

まあ、余計なおせっかいですけど。

自分もかなりストレス耐性が強いというか、受け流しを覚えてからは、そこまでメンタルが弱くはないと思っていたのですが、結論としてはいきなり顔面神経麻痺になったので。

2回目だったから、特に慌てることもなかったですし、医師からは休むように言われたけれど、社長命令で働いてたので、相当な社畜だったなとも思います。

その後、仕事中に立てなくなってしまい、結果、長期のお休みをすることになるのですが。

30の中ばぐらいまでは、なんかがんばれちゃうんですよね。

と、自分のことばかり書いてしまいましたが、そういう自分の経験があったから、本書は余計に心に染み入るものがありました。

以下は、本書を引用しつつ、個人的なメモ。

管理職の仕事は部下が働きやすい環境を作ること

全員が心地よく働くことができる環境なら、みんなが前向きに頑張ろうと、大きな成果を生むと思う。誰にとってもいいことなんだけど、どうしてたったそれだけのことが、定着しないのか……というのは社畜七不思議の1つ。

自分の経験からですが、離職者が多い職場というのは、基本的に空気が悪いです。

埃っぽいとかそういう話ではなくて、風通しが悪いって言う方が正しいかもしれません。

風通しが悪いというのは、言いたいことが言えない職場。

言いたいことが言えないので、その不満が見えないところで溜まっていき、結果爆発するというわけ。

その1つの現れが、退職ということです。

自分の経験では、ボス型の職場が風通しが悪いことが多い印象。

ボス型の職場というのは、我が物顔の偉いボスがいて、そのボスの鶴の一声で、ちゃぶ台はひっくり返ったり、スケジュールが変更になったり、突然仕事が降ってきたりする感じ。

で、ボス自身は、それが部下の不満のもとだとは思っていなくて、むしろ自分は職場のためにやっていると思っているんですよね。

ただ、ボスって仕事はできるんですよ。

でも、ボスが本来やるべきことは、職場の空気を良くすることで、部下が働きやすい環境を作り、部下のパフォーマンスを最大限に引き出し、成果を上げること。

自分が旗振りして、引っ張ってはダメなんです。

部下が率先して動く職場を作るのが仕事なんですよね。

といっても、そんなことができる管理職の人は少ない、というか、ほぼ見たことないのですが。

その理由は、現場の仕事ができる人が、そのまま上司になってしまうというシステムが原因かなと。

名プレイヤー≠名監督ならば、優秀な部下≠優秀な上司ではないのか?でも書きましたが、現場の仕事ができる人が、管理職として優秀であるかどうかは別なんですよね。

というか、多くの場合、管理職としての能力は低いと思います。

だって、管理職としてのスキルを学んでいないですし、経験も少ないですから。

だから、最初に、自分のやり方を、自分が成功した方法を部下に押し付けようとするわけです。

まあ、自分もそうだったので。

そこに気づかないと、ずっと苦しい職場の状態は変わらないだろうなとも思っています。

大切な人をちゃんと大事にすること

本当に自分のことを大事に想ってくれている人たちをないがしろにしていると、最後には1人になってしまうから。
大切なものを失った時に初めて気づくのはもう嫌だ⋯⋯(経験者)。

これは、当たり前なんですけど、なかなか難しいなあと。

自分の場合は、やはり母親ですね。

ずっと蔑ろにしてきたというか、ぞんざいに扱ってきたように思います。

ようやく最近、棺桶に片足を突っ込んでから、母親のことについて考えるようになりました。

今はできる限り、時間を作って、一緒にいる時間を増やしたいなと思っていますし、残りの時間で、今まで体験したことがないことを体験してもらったり、美味しいものを食べてもらいたいなと。

また、母親以外の人間関係についてもそうだなあと。

結局、大切ならちゃんと大事にしないと、離れていってしまうんですよね。

離れてほしくなければ、大事にしないといけない。

当たり前なんですけど。

大人ってなんですかね?

大人って、私が想像していたよりも、全然大人じゃなかったなあ

これは自分もよく感じることです。

自分の場合、なんだかよくわからないんですけど、嫌がらせをよく受けます。

自分が相手に何か攻撃をしているなら、嫌がらせをされても仕方ないのですが、むしろまったく何もしていないのに、嫌がらせを受けるので。

まあ、嫌がらせをされる理由はなんとなくわかっていて、基本的には嫉妬かなと。

あくまで個人的にですが、誰かに嫉妬している暇があるなら、自分の成長に時間を使った方が、よっぽど効率的というか、良い結果になると思うのですが、どうなんでしょうね。

最近、放送大学で臨床心理士の資格を取るために勉強しています。

で、教科書の中にユングについての話が出てきて、ユングは85歳で亡くなる10日前まで、研究の著作をしていたそうです。

共著なので、本人が書いていたわけではないと思いますが、死の間際まで探求を続ける、その姿、生き様は、本当に素晴らしいなと。

自分もそんなふうに、ギリギリまで頑張りたいなと思っています。

みんながそういう生き方ができれば、世の中がもう少しだけ良くなるんじゃないかなって。

まあ、甘い考えかもしれませんが、理想を掲げなくなったら、ただ転がり落ちていく気もするので。


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