いじめ問題は、かなり長い間議論されていますが、未だに無くならず、後手後手に回ることが多いのが現状です。
では、いじめが起きる原因は何でしょうか?
いじめの原因
文部科学省では、
「いじめを早期に発見し、適切に対応できる体制づくり」 ―ぬくもりのある学校・地域社会をめざして― 子どもを守り育てる体制づくりのための有識者会議まとめ(第1次):文部科学省
という会議を開き、いじめ対策Q&A(PDF:425KB)の中で、いじめが起きる原因として不満やストレスのはけ口として起こりがちだとしています。
つまり、子どもたちが抱える不満やストレスを察知することで、いじめが発生することをある程度防ぐことができると言えるでしょう。
親や教師では限界がある
前述の文部科学省のサイトでは、親や教師の役割についていろいろと語られています。
いじめに気づかない親、気づいても放置した教師など、いじめが発展していく際に、よく言われることです。
で、個人的にですが、親や教師に頼るのって限界があるのかなって思っています。
そもそも、親や教師も現状で手一杯の可能性があり、そこに新たな負荷をかけても、いじめの解決にはつながらないということです。
実際に、親や教師については、かなり前からさんざん言われていますが、今のところいじめ解決になっていない現実を見れば、それは明らかではないかなと思います。
じゃあ、どうするのか?というと、個人的には子どもたちに定期的なカウンセリングを受けさせるのが良いと考えています。
子どもたちにカウンセリングをする意味
誰しもが子どもだった頃、自分のコミュニティで起きた出来事について、親や教師に素直に話せた人はどのぐらいいるでしょうか?
いじめを受けている、いじめをしている、いじめの現場を見たとして、それを親や教師にすべて話せたでしょうか?
個人的には無理でしたね。
特に中学生頃から、反抗期がはじまり、自分は自分、親は親という切り分けができるようになり、自分の行動に対して親に何か言われると反抗していたようにも思います。
また、親や教師に言うことで、何かが変わるとも思えませんでした。
実際には変わるのですが、子どもだった当時は、変わるとは思えなかったです。
個人的にはそういう子どもの考えの下で、いじめ対策を行なわないと意味がないと思っています。
その解決策がカウンセリングというわけです。
カウンセリングは1回では意味がありませんから、複数回行う必要があります。
そしてカウンセリングを定期的に行うことで、親や教師、友達やクラスメイトには話せないことも話せるような環境を作るというわけです。
これは自分が経験したことですが、経営者の不正や横暴などをずっと抱えていて、メンタルを病んでしまいました。
カウンセリングの最初では何も話すことができませんでしたが、回数を重ねることで、ずっと心の中で抱えていた経営者の不正や横暴などをはき出すことができたのが大きかったです。
つまり、定期的に子どもたちにカウンセリングすることで、子どもたちが抱える不満やストレスを察知することができれば、いじめを防ぐことができるという話。
参考 → カウンセリングを馬鹿にしていた時期が私にもありました | ネルログ
カウンセリングの敷居が下がる
子どもの頃からカウンセリングを受けていれば、大人になってからも、メンタル的な不調が出てきた時に、気軽にカウンセリングを受けにいけるようになると思います。
日本では特に心療内科やカウンセリングに対するイメージの悪さが強い印象です。
しかし、子どもの頃からそのような環境があれば、そのイメージも変わっていくように思います。
子どもの頃よりも、大人になってからの方が、不満やストレスというのは大きいですし、それをずっと一人で抱えていくのは本当にしんどいです。
それがカウンセリングで緩和されれば、自死も減るのではないかなと個人的には思っています。
リンク
- 浅慮戯言ブログ | ネルログ
- いじめ – Wikipedia
- 「いじめを早期に発見し、適切に対応できる体制づくり」 ―ぬくもりのある学校・地域社会をめざして― 子どもを守り育てる体制づくりのための有識者会議まとめ(第1次):文部科学省
- いじめ対策Q&A(PDF:425KB)