評価・レビュー
☆3/5
公園で暴行事件が起き、その目撃者たちが何者かに狙われるという話。原題はDon’t Look Backのようです。
ファイナル・ジャッジメントというタイトルからファイナルディスティネーションシリーズと思われた人も多いようで、その影響から低評価が多くなっている感じ。
ただ、設定や話としては結構面白いと個人的には思いました。
現代においてはスマートフォンの普及によって、様々な事件を撮影する人が増えています。
そしてそれをSNSでアップする人も多いですよね。
例えば、誰かが急に倒れた動画などでは、撮影しているなら助けるべきとか、救急車を呼ぶべきというツッコミがあったりします。
これは確かにそうだなあと個人的に思うのですが、一方で逆に助けに行った人を偽善者扱いして炎上するなんてこともあります。
百歩譲って偽善で人を助ける人と、ただ撮影する傍観者とどちらが良いのか。
もし、倒れた人が自分の恋人だったら? 自分の家族だったら? 貴方は偽善で助けて欲しいのか、ただ傍観してて欲しいのか、どちらでしょうか?
状況によって答えはいろいろと変わるのだと思いますが、本作はそんな内容をテーマにしていて、そこは個人的に良かったと感じました。
ただ、若干、全体的にスカスカ感があるというか。
もう少しテーマについて議論があっても良かったのかもしれないかなと個人的には感じました。
このあたりはエンタメとして話を難しくしすぎてはいけないというのもあるのかなと。
なので、できる限りシンプルに、またホラーサスペンス的な感じで楽しんで欲しいというのがあったのかもしれません。
自分としてはテーマについていろいろと考えながら観れたこともあって、そこまで酷評される作品ではないかなとは思います。