評価・レビュー
☆4/5
映画化が決定しこれからという時に目が見えなくなってしまった漫画家 泉本真治(山下智久)は絶望し自殺を図ろうとするも、真治の熱烈なファンで耳が聴こえない相田響(新木優子)に救われ、それがきっかけで二人は共同生活を始めるのだが・・・。
みたいな話。
ラスストーリーものとして、設定の良さが抜きん出ていて、その点だけで☆5なのですが、若干気になるところもあって、☆4にしました。
恋愛ものが好きなら普通に楽しめる作品かなと思います。やはり原作のコンセプトがしっかりしているのもあって、個人的には普通に楽しめました。
原作
アマプラ独占配信ということで、観たのですが、前述したように設定が秀逸で、素晴らしいなと思ったら、やはり原作がありました。
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期間限定なのかわかりませんが、20話まで無料で見れます。
少し原作も読んでみましたが、少しテイストが違う感じで、登場人物の名前も少し違いますね。このあたりは、映画化にあたって変えて来ているみたいです。
個人的にグッときたのは
個人的に真治が描いた最後のマンガのシーンがかなりグッときました。
話としての流れも良かったというのもありますが、一番は三浦建太郎先生のことを思い出したため。三浦建太郎が亡くなった時は、本当に悲しく、やるせない気持ちになり、その時の感情が呼び起こされた感じです。
ぶつ切り感が少し気になった
個人的にちょっと気になる点はいくつかあるのですが、一番気になったのはぶつ切り感。
話が飛んでるというか、尺の問題なのかもしれませんが、そこまでの流れをブツッと切って、何事もなかったように話が進むシーンが2箇所ほどあって、ちょっと頭が混乱しました。
強引な展開は個人的にフィクションだから良いんですけど、説明というか、繋がりをブツッと切るのはちょっと違うかなあと個人的に感じています。
余談
山下智久さんは独特の演技というか、セリフが浮いていることが多い印象なのですが、本作のようにそこまで話さないキャラクターだと、ちょうど良いかもしれませんね。あと、歳取ったなあって思いました。個人的に、ドラマ プロポーズ大作戦がすごく好きで、その印象が強かったのもあるかな。
また映画のタイトルですが、SEE HEAR LOVEをそのまま訳すと、見る、聞く、愛なので、なんか違和感ありますよね。無理に英語のタイトルにしなくても良かったのかなと思いました。たぶん、タイトルが長いから、短くしようとしたのかなと。
ただ、昔の映画で「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」という作品がありましたが、タイトルが長くても別に内容が良ければ、評価はされるし、観られると思うんですよね。
そこもちょっと気になったといえば、気になりました。