評価
☆5/5
洞窟+サメという設定が素晴らしすぎるなと思いました。よく考えついたなあと。また見せ方もうまいです。最後の一波乱も個人的には良かったなあと。正直、ちょっとね見づらい、分かりづらいシーンはちょいちょいあります。
個人的には大満足のサメ映画でした。普通の人が見たら、まあ☆3ぐらい。サメ好きでも意見はちょっと分かれるかも。
一応海底47mの続編らしいですが、話は一切つながってません。なので、なぜ海底47にしたのかは謎。ちなみに原題は47 Meters Down: Uncagedで海底47m ケージ無しという意味。
話としては
秘密のダイビングスポットに来た女子高生4人。海底にあるマヤ遺跡を見に潜ったのだが、そこで盲目のホオジロザメの襲撃を受け、遺跡の入り口が崩落してしまう。果たして彼女たちは無事脱出できるのか?
気になった点
まず邦題。マヤ遺跡の死の迷宮ってサブタイは違うと思う。マヤ遺跡関係ないからね。
また、スキューバダイビングという設定上、顔にマスクをかぶっていて、途中誰が誰だかわからんかったです。今回4人もいるので。そこはまあ仕方ないのかなあと。
あとシーンが飛んでるというか、つながってないような印象がありました。よくよく見たらつながっているんでしょうが、なんか普通に見てるとよくわからなくなってしまうシーンがあったかなあと。
本作の素晴らしい点 若干ネタバレあり
やはり設定でしょう。
全体の中で洞窟っぽいところでサメと戦ったり襲われたりというのはあったと思うのですが、個人的にここまで洞窟にこだわったサメ映画って初なんじゃないかなと思います。
サメ映画ってかなりの数が作られていて、もうネタは出尽くした感があるとは思うのですが、それでもまだ新しいジャンルというか、新しい設定を生み出せるのが本当に素晴らしいです。
また細かいところも結構考えられていて、個人的に印象に残っているのは、
- 捜索アラームが付いたり消えたりして突然サメがニュッと出てくるシーン
- 洞窟からの脱出でボンベを外した後に壁にわずかについた空気を吸うシーン
ですね。
いやあ、捜索アラームのシーンは出るぞ!出るぞ!出るぞ!感が満点で、いわゆるジョーズのデーデン、デーデン、デーデンみたいな感じで良かったです。音じゃなく、光でそれを表現して恐怖を煽る素晴らしさ。
どうしてもサメ映画もそうですし、ホラー映画もそうなのですが、作られすぎていて定番の怖がらせ方がだんだんと無くなって来て、奇をてらうものが多いんですよね。で、逆に変な感じになっちゃうことも多くて。
この捜索アラームのシーンはまさに王道かなと。しっかりと驚かせてくれるので、めちゃくちゃ良かったです。
また洞窟脱出での壁にわずかについた空気を吸うなんてシーンは正直無くても話が成立するんですよね。そのようなシーンを敢えて入れているあたり、切迫した状況という点と、それを機転を利かせて生き延びることができた点を、うまく表現しているなあと思いました。地味なシーンですけど、こういう細かなこだわりって結構重要かなと。
個人的に一番良かったのはラストかなあ。思わずわおっ!って言ってしまったので。サメの迫力も良かったですし、見せ方も良かったなあと。
もう本当に素晴らしい映画でした。