図解 バビロンの大富豪 7人の賢者が教える「お金と幸せ」30の言葉 – 収入の一部を投資に回し、定期収入を得よ

投稿者: | 2024年10月14日

評価・レビュー

☆4/5

バビロンの大富豪(The Richest Man in Babylon)は、お金に困らない生き方をするにはどうすべきなのかを物語として描いたジョージ・サミュエル・クレイソン氏の1926年に出版された本。

非常に人気のある著作で、日本でも様々な人が訳書を書いています。

その基本は、「収入の一部を投資に回し、定期収入を得ること」です。

当たり前のことのように思えますが、実際にこれを実践できている人は少ないような気がします。

また、すぐにお金が貯まるわけではないというのも、続けるのが大変な理由かもしれません。

本書はポイントとなる点を何度も紹介しつつまとめていて、図解というかイラストもあるので、わかりやすいかなと思います。

要点まとめ版という感じで初心者向け。

個人的にバビロンの大富豪の話は以前読んだこともあったので、要点をさらりと読む感じでしたが、改めていろいろと感じる点がありました。

以下は、本書を引用しつつ個人的なメモ。

富は財布の中にあるわけじゃない

富は財布の中にあるわけじゃない。
財布に入ってくるお金の流れがなければ、すぐ空になる。
アルカドにはいつも財布を膨らませておく定期収入があるのさ

ここで言う定期収入とは、給料のことではありません。投資によって入ってくるお金のことです。

この定期収入をどれだけ大きくできるかが、お金に困らない生活を実現するためには必要という話。

また、

少なくとも収入の10分の1を自分のものとして取り置きなさい。

という言葉に続き、収入の10分の1を投資に回すように勧めています。

さらに投資については、専門家の意見を聞きなさいという言葉があり、自分の考えで投資するのは、おすすめしていません。

これが基本です。

この方式は、ある程度時間が必要なのがデメリットではあります。

つまり、若いときからコツコツとお金を貯め、それを投資に回すことで、最終的に大きな富を得るというわけです。

なので、自分のようにある程度歳がいってしまうと、コツコツと貯めている間に、寿命の方が先に来てしまうかなと。

若いうちに出会っておきたかった本。

若い人は詐欺師や策士の甘言に騙されないように

詐欺師や策士の甘言に乗せられる者、現実離れした願望に投資する者から金貨は逃げていく

典型的なわかりやすい詐欺師などに騙されないというのはわかりやすいですが、実際には巧妙な方法でお金を搾取する人が世の中には多いです。

個人的には、若い時ほどそういう甘言に騙されやすかったなと。

お金をだまし取られたわけではないですが、現実的ではない計画にまんまと乗せられてしまうというか。

また、そういう話は、自分は男性というのもあって、商品の購入を勧めるのは女性が担当になることが多く、女性に対して免疫がほとんど無かったのもあって、しっかりと乗せられてしまいました。

正直、若い人に騙されないようにと言っても、多くの場合、自分は大丈夫だと思って話を聞くことはありませんし、騙されたとしても、良い買い物だったと自分自身を説得し、納得させてしまうので、なかなか騙されたとは気づきにくいと思います。

個人的には、そういう若者を騙し討ちするようなやり方は、大人としてよろしくないと思ってはいますが、若者が今後も登場してくる以上、どうやっても若者の情弱ビジネスは無くならないかなと。

で、自分が1つだけ言えることは、10万円以上の買い物については、自分以外の誰かに話したほうが良いと言う事。

10万程度なら、リカバリも効きやすいですし、ギリギリ勉強代ということで納得もできるからです。

自分は、若いときにいろいろとあって、合計で50万ぐらいはお金を溝に捨ててしまったなあと。

本書の言葉を借りれば、

知恵がなければ、富は急速に減っていきます。
知恵があれば、何も持たない者でも富を吸い寄せることができます。

という感じで、そういう若者をターゲットにした情弱ビジネスに対する知識が足りず、さらに自分自身を過信していたこともあって、愚か者だったなと改めて思います。

借り手の誠実さを友人で担保する

どんな小さな額を貸す場合でも、借り手の誠実さをよく知っている友人から保証を取るのだ

まあ、保証人という言葉にも取れますが、その人の友人から、その人のことを聞くだけでも、かなり違うのかなと思いました。

これはお金の貸し借りに関係無く、人を判断する際の材料としても良いのかなと。

基本的に対面だと愛想が良く、裏ではみたいな人って意外といて、DVなんかもそうですよね。

パワハラなんかでも聞く話で、外面とか上に対しては印象がめちゃくちゃ良いけど、裏ではみたいな。

というか、自分はそういう人に、たくさん会ってきました。

会社の大小に関わりなく・・・。

そして、そういう人って評価されるんですよね。

上司としての管理能力は高くないけど、上司や人事に対するコミュニケーション能力が高いというか・・・。

あと、あくまで個人的な経験則ですが、だいたい悪いこともしてます・・・。なんでかね。

会社の場合は、部署異動したり、転職したりできますが、友人関係となると、こじれたときに結構めんどくさいことも多いです。

なので、その人と深く付き合うかどうかは、その人の友人の話を聞いてからが良いかもしれないなと。

マジでサークルクラッシャーとか、まともに相手をすると、精神的に辛いので、距離をおいた方が良いです。

と、話が本筋からそれてしまった感もありますが、本書自体はサラッと読めて、まずはバビロンの大富豪について知りたいという方には、読みやすくて良い本だと思います。

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