嘘を吐くのは、味方を作りたいから

投稿者: | 2025年9月7日

個人的に、嘘を吐く人がよくわからない。

自分も聖人君主ではないから、嘘を吐いてしまうことはある。

ただ、できる限り早めに訂正することにしているし、バレてしまったら素直に謝る。

というのも、嘘は長期的に見れば、圧倒的に自分にとってマイナスな行為だからだ。

当たり前のことなのだが、世の中には、それでも平気で嘘を吐き続ける人たちがいる。

なぜ彼らは嘘を吐くのか?

その答えは、「嘘を吐くことで、味方を作りたいから」ではないかなと。

個人的にではあるけれど、コミュニケーションの本質は敵か味方かではないかと最近は思っている。

嘘はコミュニケーションの手段の1つだ。

で、嘘を吐くことのメリットというのは、多くの場合、自分の保身。

保身というと、身を守ることなのだが、それは外からの攻撃を受けたくない、つまり、敵を作りたくないという裏返しでもある。

敵を作りたくないというのは、味方を作りたいということでもある。

また、嘘を吐いて人を陥れることで、仮想敵を作るのも、結局は自分の味方を作る行為とも言える。

草津の冤罪事件などはまさにその典型例と言えるかも知れない。

ひたすら嘘を吐き続け、敵を作り続ける人間というのを、自分は見たことがない。

多くの場合、味方を作るために嘘を吐いているように思う。

味方を作ることが結果として自分の安全性を保つことになるからだ。

特に女性の嘘は、かなり厄介で、つい先日も、同意のない性交だったと言っていた女性が、実は全然違っていたというのがYoutube界隈で話題になっていた。

最初は多くがその女性を擁護していたものの、証拠が出てきて、それがひっくり返った。

この事例を見ても、やはり嘘を吐くことで、味方を作り、自分の安全性を保とうとしているように思える。

ただ、結局、嘘はバレた時の反動が大きい。

しっぺ返しが相当なデメリットになる。

嘘が当たり前の社会であれば、問題はないのだが、現代の社会においては、嘘は良いとはされない。

だから、嘘は吐かない方が、結果としてメリットが大きい。

失敗やミスも、隠すのではなくオープンにした方が、圧倒的に良い、はずなのだ。

しかし、失敗やミスも隠されがちである。

このあたりは、社会のシステムと、人間の本能的なものがぶつかり合っているポイントのように思える。

人間が合理的な存在ではないことの証拠でもある気もする。

また、嘘を吐くことで、過去にメリットを享受した場合、それが経験則となって嘘を吐き続けてしまうということもありそうだ。

する怒る人も同じように思える。

嘘を吐いたことで、怒ったことで、自分に有利に働いた経験があるから、平気で嘘を吐くし、すぐ怒るのだ。

確かに、その場では、有利に働いたように見えるが、実際には、デメリットの方が多い。

嘘を吐いてその場を取り繕ったとしても、嘘はバレることの方が多く、信頼を失う。

怒りもそうだ。

どんどん周囲の人間が離れていく。

普通に接しているように見えて、まったく信頼していない。

そんな人間関係に、どれほどの意味があるのだろうか。

表面上だけの付き合いで、満足できるのだろうか。

ちゃんと本音で語りあえる人がいないと、ずっと溜め込むことになる気もする。

それは澱となって心の中に沈殿し、いつしか、心を蝕んでいく。

もはや、何が本当で何が嘘なのかもわからなくなっていく。

自分にも嘘を吐き、自分を説得する。

本当の自分も無くなっていく。

そんな気がするのは、自分だけだろうか。

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