罪と罰とは
学生 ラスコーリニコフが金に困って質屋で物を売ってなんとか金を工面していたのだが、彼は質屋の老婆がお金を貯め込んでいることを知っていて、金を奪う計画を実行するが、想定外に老婆を殺してしまい逃げることになる。殺害現場を見た者はおらず絶対に自分の犯行だとわからないはずだが、心には大きな不安と良心の呵責で苦しんでいたとき、ソーニャに出会いソーニャに救いを感じていた。しかし、事件の真相に迫る判事によって徐々にラスコーリニコフが追い詰められていく・・・。
評価
☆5/5
本作はかのドストエフスキーの名作 罪と罰をマンガしたものです。とてもわかりやすく、うまくまとめられており、罪と罰の内容を知るには最適にマンガだと思います。
自分は日本語の小説版 罪と罰も読みましたが、正直言うと、人の名前が長いのと似ていることもあって、なかなか覚えられず、よくわからんまま読み進めました。
しかし、マンガでは顔で認識できるので、誰が何を考え、誰のことを言っているのかというのが理解しやすかったです。小説版の前にマンガ版を読んでざっくり全体を掴んでおくと、かなり小説を読むのが楽になります。
個人的に買って良かったなと感じたマンガの1冊。かなりおすすめです。
余談:罪と罰とエヴァが似てると思った話
よくわからん見出しを書いてしまいましたが、罪と罰が名作と言われる1つに主人公の葛藤をことこまかに書いていることが挙げられます。
主人公 ラスコーリニコフを傍から見ていると、なんだか煮え切らん奴だなあと個人的には思いました。で、なんかエヴァンゲリオンに出てきた碇シンジみたいだなと。
全然性格もキャラクターも違いますし、悩んでいる内容も違いますが、エヴァンゲリオンの碇シンジもかなり心理描写が多いのが特徴ですよね。決断したかと思えば内にこもって他者を拒絶したり、またちょっと頑張るけどダメで引きこもったり、恋心を抱いてちょっと元気になったかと思えばいじけたりと、まあ葛藤葛藤葛藤で最後まではっきりしない感じなわけです。
主人公 ラスコーリニコフもそんな感じで心が揺れ動きまくります。罪と罰はその葛藤がメインの話だと思っているので、なんか碇シンジの心を描いたエヴァンゲリオンが罪と罰と似ているところがあるかなと思いました。
まあ、個人的感想なので、ご了承くださいませ。