付き合うとは何か?〜哲学対話

投稿者: | 2025年9月25日

先日参加した哲学対話のメモ。

問いを出したのは自分で、そもそも付き合うって何だ?というのが最近ずっと気になっていたため。

特に法的拘束力は無いけれど、付き合うとなったら、他の人と付き合うのはNGというのが常識的なものになっている。

また、どの段階から付き合うになるのか?というのも疑問。

付き合ってください。と言って、Yesを貰ったら付き合うということなのだろうが、口約束での契約だったとしても、酔っていたら、それはそもそも契約として成立していない気がする。

シラフで、付き合ってください的な儀式をしている人は、昨今、どれほどいるのだろうか?

つまり、告白という儀式を正式にやっている人のこと。

また、何となく付き合ってる状態みたいになることもある。

そして、何となく会わなくなって消滅することもある。

その場合は、やはり付き合っているとは言えないと思うのだが、他の人とデートをしたりすると、怒られたりする。

ということは、やっぱり付き合っていたのかとも思う。

さらに、付き合ってくださいという合意が取れたら、それは性的な同意が取れたということなのだろうか。

もちろん、いざ、となったときに、気分がのらない、体調が良くないなど、その場で拒否する権利はあるとしても、性的な行為に及ぶ可能性があることを許すという意味で考えている人も多い気がする。

なぜなら、今の時代、結婚するまでは、性的な行為をしないという人は、おそらく相当少ないだろうから。

そのような考えを持つことは問題ないし、そのように行動するのは問題ないけれど、それは付き合うということなのだろうか?

というのも、性的な行為が無い場合の付き合うであった場合、主にデートすることになるわけだが、二人で遊びにいく、時間を過ごすというのは、別に付き合ってなくてもできる。

というか、そもそもそのような時間を経て、付き合うというフェーズに入るわけで、付き合うとは、明確に何か違いがあるというか、無いと付き合う意味がない。

単純に、お互いの所有権の主張的な話と考えることもできる。

つまり、浮気をしませんという同意だ。

また、手は繋いでもOK的な、性的な行為へのワンクッション段階というのもあろう。

そうなると、性的な行為の同意はまた別途必要となる。

その場合、性的な行為は、付き合うとは別契約なのだろう。

そこで、また告白のような儀式が必要なのかも知れない。

現状、そのような儀式をしている人は知らないけれど、それが今後のスタンダードになる可能性は否定できない。

いろいろな話が出たけれど、そんなことを悶々と考えながら、明確な付き合うの定義的なものは、やはり見つけられなかった。

ただ、1つだけ言えることは、付き合うという行為は、人によって違いがあるということ。

だから、二人の間で、付き合うという行為について、話し合い定義していく必要があるのだろう。

このあたり、温度感がとても難しい気もしていて、あまりにシステマチックになると、お互いの気持ちが冷めてしまう可能性があるからだ。

風情がないとも言える。

けれど、トラブルになるぐらいなら、やはり最初に話し合っておくべきな気もする。

その時に、話し合いができなければ、対話ができなければ、きっと価値観が合わない可能性がある。

そこで、取捨選択をするということもできるかもしれない。

個人的には、付き合うの細分化をしても良いのかなとも思う。

付き合うレベル1は、手を繋ぐまでOKとか。付き合うレベル2はキスまでOK。付き合うレベル3は性的な行為に及ぶことを了承する的な。

オプションで結婚前提など、いろいろなパターンがあっても良いかも知れない。

そのようなものが、共通概念となれば、お互いの不一致は起きにくいし、トラブルも減るだろう。

ただ、風情がなくなってしまうというのは、やはりあるなと。

恋愛において、面白いというか、楽しい部分に、相手は自分のことを好きだろうか?という苦悩的なものがあると思っている。

手を握っても良いのだろうか? キスしても良いのだろうか? いや、まだ早いかもしれない、などなど、お互いの距離感をはかりながら、悶々とする感じ。

システム的にしてしまうと、そういったものが無くなってしまうのだろうなと。

レベル1で付き合ってください!と言って、相手がOKすれば、手を繋いでOKということになるから、初めて手を繋ぐときの、緊張感が無くなるということ。

まあ、そういう時代になっていくのかもしれないけれど、なんか、それって管理されてる感じがして、やっぱりちょっと窮屈な気もしたり。

何か言い換え的なものがあると良いのかも知れないなとか。

そういうのって、日本人が得意な気もしているので。

例えば、「月が綺麗ですね」的な。

そっちのほうが、良いかも知れないなあと思ったりしました。

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