一方的な監視は嫌な感じがするので、すべてを監視すれば良いのでは?〜フルオープン社会について考える

投稿者: | 2025年9月21日

監視されるのって嫌ですよね。

で、何で嫌なのかなって思ったのですが、監視が一方的だからというのがあるじゃないかなと。

双方向というか、全て監視されていれば、それが普通になれば、嫌な感じも無くなるのではないでしょうか。

例えば、街頭にある監視カメラ。

みんなを監視しているので、嫌な感覚は少し減っている気がします。

さらに、監視をしている人を監視するカメラも公開されれば、変な監視をされることもない気がするので、もっと嫌な感覚は減るんじゃないかなと。

つまり、見られるのが当たり前の社会ということです。

スマホで撮られるのもそうで、スマホで撮影している人をさらに撮影するような感じなると、また印象というか、感覚が変わるような気もしてます。

で、ここで話を止めても良いのですが、個人的にはさらに一歩進めて、フルオープンな社会ってどうかな?って思っています。

フルオープンな社会というのは、あらゆる情報がすべてオープンにされている社会です。

個人情報も含めて。

そんなの個人情報取り放題で悪いことをする人が増えると思われるかもしれません。

ストーカーをする人が個人情報を得やすいというのは、危険ではあります。

ただ、自分が考えているフルオープンな社会というのは、そのアクセスもすべて情報として残り、全員が知ることができるというのがポイントです。

個人の位置情報も含めてすべてにアクセスが可能。

そしてアクセスの履歴にもアクセスができるのです。

さらに、それらの情報をもとに、犯罪を未然に防ぐことができるのではないか?と思っています。

例えば、ストーカーの場合、個人情報にアクセスし、さらにGPSの情報で、ターゲットに接近していることがわかれば、警察も動きやすいでしょう。

言い逃れをしようとしても、すべての情報がオープンになっているので、言い逃れはできません。

そうなんです、情報はオープンだけれど、情報にアクセスしていること事態が証拠になるというわけ。

もちろん、それらの情報を人間がすべて監視することはできません。

ですので、AIの登場。

AIが機械的に判断し、警察に通報するわけです。

なんか、マイノリティ・リポートみたいな感じですが。

監視以外でも、フルオープンな社会には、大きなメリットがあると思っています。

例えば、今の時代であれば、LGBTQなど、性的マイノリティに対する考え方が大きく変わるかなと。

カミングアウトがそもそも必要ないからです。

また、人間は誰しもが少し変わった性癖があったりするもの。

それぞれ、ちょっとずつですが違いがあって、マイナーな性癖というのもたくさんあります。

そんな自分のマイナーな性癖なども、基本はフルオープンになっていれば、誰かを性的マイノリティなんてせめることはしにくくなるのではないでしょうか。

もちろん、性的なもの以外に、変なこだわりとか、変なクセとかも公開されているわけです。

誰かを変だと指摘すれば、それが自分に返ってくる可能性があります。

フルオープンですから。

そして、そのフルオープンな情報を知った上で、相手を受け入れることができれば、というか、フルオープンな社会では、皆な受け入れている状態になっていると思うので、差別は起きにくいのかなとも思っています。

あるとするならば、やはり、フルオープンな社会と、クローズドな社会との衝突でしょうか。

ただ、フルオープンな社会の基盤は信頼です。なぜなら、フルオープンですから、嘘がすぐバレます。

しかし、クローズドな社会ではそうはいきません。信頼の代替としてお金とか、肩書きとか、まあいろいろなもので判断するしかありません。

そして、そこには嘘もたくさん混じっています。

信頼を基盤とした社会と嘘がはびこる社会があったとして、どちらが良いか?

もちろん、「水清ければ魚棲まず」という言葉あるので、清い世界は生きにくいというイメージがあるでしょう。

ただそれは、人間は汚い部分を隠すからではないか?とも思っています。

フルオープンな社会では、そういう汚い部分もフルオープンなんです。

そして、それを含めて人間というものを受け入れる、受け止める社会になると思っています。

というか、そうじゃないと社会が成立しないかなと。

と、まあ、思考実験的なことも含めて、少しフルオープンな社会について書いてみました。

実際に実現は難しいことはわかっていますが、最近のAIの発達をみると、AIならそういう社会が作れるかも知れないなとも思っています。

そう考えると、フルオープンな社会というのはAIの社会で、クローズドな社会というのは人間の社会という構図も成り立つかも。

フルオープンな社会については、実は何十年も前から個人的に考えていて、小説のネタとしてなにかできないかなとも思ったりはしていたのですが、AIの社会という視点は確かに面白いかもと思ったりしました。