映画 おやすみ オポチュニティ – 火星単車ドキュメンタリー 戦争とかしないでもっと人類全体で世界を探索した方が良い気がしました

投稿者: | 2022年12月3日

評価・レビュー

☆5/5

アメリカ航空宇宙局 (NASA) の火星探査車 オポチュニティとスピリットを題材にしたドキュメンタリー映画。当時の映像や関わった方たちのインタビュー、そして再現映像によって、オポチュニティとスピリットの成果と活動記録を振り返る内容です。Amazonオリジナル作品。

2003年に打ち上げっれ、2004年1月25日に火星に着陸。オポチュニティは当初90ソル(火星の90日)の活動が予定されていたが、延長され結果として5262ソル(約15年間)も活動を続けました。一緒に打ち上げれたスピリットも90ソルを超え約6年稼働。

この2第の火星探査車によって、火星には地球と同じような生物が誕生しうる中性の水が以前は存在していたことが、岩石などの調査で判明しました。

探査車はリモートで動かすのですが火星との距離が遠いため、リアルタイムで動かすことは難しく、移動も少しずつしかできません。そのため、90ソルでは調べられる範囲がかなり限られてしまいます。

また、火星の環境はとても厳しく、大きな砂嵐が起きると長期間活動を止める必要があります。そして、砂嵐が通り過ぎた後にちゃんと起動するかどうかも、実際に試してみないとわからないといった状態でした。

多くのエンジニアが関わり、様々な想定をし、トラブルが発生すれば協力して対応し、15年という長時間稼働できたことはある意味奇跡だなと個人的には思います。何せ、メンテできないわけですから。

また、関わったNASAの方たちはみんなオポチュニティやスピリットを自分たちの子どものように考えていて、観ているうちに自分もそんな気分になってきました。オポチュニティもスピリットも単なるロボットです。ただ、様々な困難があり、運の要素もあり、それを乗り越えて稼働し続ける姿が、個人的には結構刺さったなあという感じ。

世界では戦争をしているところもある一方で、こういう活動をしている人たちもいて、そういう活動をもっと人類全体で知識を共有し、協力して行うべきなんじゃないかなと。そんなことを思いました。

あらすじ

「おやすみ オポチュニティ」が描くのは、90日間の予定で火星に送られたものの、15年の長きにわたって任務を続けた探査車オポチュニティの驚くべき実話だ。オポチュニティが火星でたどった画期的な旅路や、ロボットと人間のすばらしい絆を伝える。

アマプラ:おやすみ オポチュニティ

2022年作品。

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