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NovelJam(ノベルジャム)とは
NovelJam(ノベルジャム)は、著者、編集者、デザイナが3人でチームを組んで、3日間で電子書籍を出版する狂気のイベント。
お題があるので、ネタを仕込みにくく、かなりタイトなスケジュールです。
具体的には、1日目にネタだしとプロット作成、2日目に初稿・表紙作成、3日目の10時に校了、出版という感じ。
2017年から毎年開催されていて、長期で作成するパターンやオンラインで行う場合もある模様。
個人的に、小説のハッカソンとかやったら面白そうだなと去年思い、調べたらNovelJamが出てきて、じゃあ、参加してみようかなと。
初めての参加ということで、いろいろと不安があったのですが、全体的に落ち着いた雰囲気で、とても良かったです。
完成したもの → 株式会社地獄 移住課 ¥259(ジゴク) で販売中
参加して良かった点
個人的に参加して良かったなと思った点を紹介します。
編集、デザイナの視点や意見
やはり自分で書いていると、気づかないことが多く、編集からの意見があるのは、個人的に良かったです。
今回、自分が参加したチームは、メガネ男子4人(著者2人、編集1人、デザイナ1人)。
男性が多いわけではなく、女性も4割ぐらいいるので、結構レアなチーム構成。
編集の方は、とても若かったのですが、それが逆に自分とは違う視点でもあるので、個人的にはありがたかったです。
また、指摘点も自分でも書いていて、ちょっとアレだなあと思っていた点が多くとても助かりました。
デザイナの方は、有名な会社のサイトやバナーなどを作成していて、昨年のNovelJamにも参加し、賞を取っているとのこと。これもラッキーでした。
ちなみに、値段の¥259(ジゴク)は、デザイナの方のアイデアです。ありがとうございます!
自分一人で書いていたら、きっとうまくまとまらなかっただろうなと思います。
プロが作成する表紙はやっぱりいい!
最近は、画像生成AIとか、Canvaとかで、自分で表紙を簡単に作ることができる時代になりました。
しかし、やはりプロのデザイナの方の表紙の方が素晴らしい。

圧倒的、圧倒的よーって感じです。
実際にプロの方にお願いするとなると、結構な金額を支払う必要があります。
著者の場合には、参加費がかかりますが、デザイナの方と話をしながら表紙を作れる機会というのは少ないですし、完成度も高いので、大きなメリットだと思います。
締切があると書く
小説に限らずですが、やはり締切があると、馬力がでますよね。
自分もそのタイプなので、かなり短期間ではありましたが、締切があるのは良い点かなと。
書いている人がいるとモチベが上がる
また、今回は著者が2人のチームで、書いている内容は別ですし、お互いに意見を言い合うようなことは無かったのですが、となりでガリガリと書いているのを見ると、自分の書くモチベーションもあがりますね。
短期間で小説を出版するという過酷な状況の中で、同じ方向を向いて作業をしている人がいるというのは、それだけで力になるし、刺激にもなります。
気になった点
実際に参加してみて、個人的に気になった点もいくつかあったので、書いておきます。
スケジュールがキツい
自分は著者として参加したので、著者としての感覚ですが、スケジュールがかなり厳しいです。
今回の場合は、1日目にプロット提出で、2日目夕方に初稿、3日目10時に完成原稿というスケジュールなのですが、初稿の時点でほぼ完成できていないと、翌日の10時には原稿を完成させるのは難しいかなと。
なので、夜、または朝に原稿を書く必要が出てきます。自分の場合は、3日目の朝3時に起きて、原稿を修正しました。
参加した方の中には、2日目の朝までに初稿を仕上げている方もいて、相当執筆速度が早くないと、どこかで無理をする必要があります。
まあ、それも含めて狂気のイベントということで、楽しめる人なら良いかなと。
自分は久しぶりに締切に追われる作業ということもあって、昔編集をしていた頃を思い出しながら、楽しめました(笑)
運要素が高い
チーム編成はクジで決まるため、個々の力の差に結構違いがあります。
個人的には、そこも含めてNovelJamの面白さだと思っていますが、マッチングが合わないことで、思い描いたような作品を仕上げられない場合もあるのかなと。
自分の場合は、今回とても良いメンバーに恵まれたなあと感じましたが、そのあたりをどう調整というか、コントロールするかも、大切なスキルかなとも思います。
まとめ
いろいろと書いたのですが、個人的にはNovelJamに参加して、非常に良かったなと思っています。
プロにしろ、アマチュアにしろ、文章を書いているなら、参加を検討してみても良いかなと。
というのも、特にアマチュアの方にとっては、普段経験できないことをたくさん経験できますし、書くモチベーションのアップにもつながるからです。
来年も開催するようなので、ぜひ検討してみてくださいませ。