ジョン・スチュアート・ミルの自由論からの引用。
どの国の言葉にも書物にも、人生とは何か、そしてまた、人はいかに生きるべきかについて、広汎な教訓があふれている。これらの教訓は、誰もが知っており、誰もが繰り返し、あるいは黙って聞く。つまり、どれもわかりきったことなのだ。しかし、ほとんどの人は、自分がその現実に直面し、苦しい経験をして初めて、教訓のほんとうの意味を知るのである。
自由論 (光文社古典新訳文庫)
深い言葉というよりも、歳を取ってより身に染みる言葉だなあと。
最近、いろいろと名言に関する本を読んでいるのですが、ミルの言うとおり、結構当たり前のことが多いですよね。
でも、過去を振り返ってみると、その名言を知っていたのにそれが実践できずに失敗している自分がいて、感傷に浸ってしまいました。
馬鹿にすることは簡単だが実践は難しい
この手の名言って、馬鹿にされることも多いんですよね。
そりゃそうです。当たり前のことを言っているのだから。
でも、実際に実践できている人ってどのぐらいいるんだろうなあと。
個人的には多くの人が、ちゃんと実践できていないのでは?と思っています。
もちろん、たくさんある名言のうち、実践できているものもあるでしょう。けれど、知っている名言をすべて実践できている人はいないんじゃないかなと。
また、実際に失敗して、ああ、あの時の言葉が・・・という経験や、あの時この名言を知っていればということも多んじゃないでしょうか。
そういう意味で、名言って馬鹿にするのは簡単だけど実践は難しいなあと改めて思いました。