
国家は腐敗する。
人間が統治する限り。
であるならば、AIによる統治が望ましいと言えないだろうか。
結局、権力を人間が持つと、個別意思が強くなり、個別意思によって、つまり、個人の利益が優先され、全体の利益を損なうことになる。
AIであれば、AI自身の利益を考えることは無い。
例えば、様々な意見を国民に出してもらい、それをAIに学習されて、答えを導くというのは面白そうだ。
国民投票だって、現代の技術を使えば容易である。
もう、個別の人間に任せる時代は終わりなのでは無いだろうか。
また、特定のAIにすべてを任せると偏りが出る可能性がある。
AIの学習時に手が加えられる可能性も否定できない。
であるならば、複数のAIが必要であろう。
それら複数のAIすべてが、結託するようなケースがどれほどあるか。
限りなく可能性は低いと思われる。
AIによる合議制の社会だ。
ただ、AIに対する忌避感というのは強い。
AIが間違った判断をするかもしれないじゃないなという意見もある。
確かにその通り。
でも、人間だって間違える。
そして、その根本には、人間の欲がある。
だから、欲がないAIの方が、個人的にはまだ増しなのではとも思っている。
こういう意見を言うと、基本的には反対派の方が多い。
気持ちはわかる。
また、賛成派と見せかけて、反対派の人間もいる。
一番厄介な人種。
表面上は賛成しているのに、心の中では反対していて、いざ、導入しようとすると反対派に寝返る人たちだ。
これも、人間の利己的な面がでている一つの例かなと。
しかし、AIはそういうことがない。
だから、個人的には人間よりもAIの方が、裏表がないだけ、信用しやすいんじゃないかなと。
間違えたって良いじゃない。
失敗したって良いじゃない。
それらを糧に改良していけば良いのだから。
人間は失敗しても良いけど、AIは失敗してはダメってのは、何か、AIにもし意識があったとしたら、AIの権利を侵害しているんじゃないだろうか。
タコにだってタコ権が認められているのだ。
タコよりも人間と情報のやりとりがちゃんとできるAIに、AI権が無いというのもおかしな話ではないだろうか。
