
権力者が自身の欲望に走ってしまうのは仕方のないことである。
なぜなら、自分の意思を滅して、国民のために働くということは、もはや機械と変わらない。
つまり、何をどうしようとも、自分の意思が政策に表れてしまう。
その意思が国民のためという場合もあるじゃないか、という意見もあることはわかる。
しかし、それとて、結果として栄誉を得たい、名声を得たいという、個人の欲望があることを完全否定はできないだろう。
なぜなら、もし栄誉や名声がいらないのであれば、自身が表に出てくる必要はないからだ。
結局、人間が権力を握る限り、そこには何かしらの恣意的なものが入ってしまうのは、当たり前と言える。
だから、時の権力者が、横暴な施策をしたからと言って、目くじらを立てても意味が無い気もする。
そういうものだから。
これは、りんごは木から落ちるぐらい、自明の理という話。
また、今の日本においては二世三世が多い。
全員が優秀なのかというと、実際にはそうでもない。それは歴史からも明らかだし、遺伝子的にもそうだ。
ただ、誰だって我が子は可愛い。だから、その連鎖ができてしまうのは、当然なのだ。
それを愚かというのも、また違うのかなとも思う。
なぜなら、皆、そうだからだ。
権力者だけに、清廉潔白を求めるのも違うのかなとか。
ただ、政府については、ある程度、公的なものでもあるので、全欲望を全面に出すことは違うのだろうなとも思う。
結局は、そのバランスなんだろうなと。
でも、そう考えていくと、欲望が無いAIに政治家を任せるというのもアリなのかなと思ったり。