幹事がモテる理由 割増原理 読書メモ

投稿者: | 2021年7月29日

眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学の偏った憶測の話が面白かったのでメモ。

人間は偏った憶測する

人間は偏った憶測をするという話で、

  • 因果スキーマ
  • 割引原理
  • 割増原理

の3つが紹介されていました。

この中で個人的に気になったのは、割増原理です。

割増原理とは

割増原理は行動した本人に不利益がある場合、その人の内面を憶測するという原理。その時に良い方向に考えるので偏った憶測になるという話。具体的には、忙しいのに手伝ってくれた人に対して、この人は優しい人だと勝手に憶測するということ。

この割増原理、すごくよくわかります。

幹事がモテる理由

他にも理由はいろいろとあるかもしれませんが、個人的に幹事がモテる理由の1つはこの割増原理なのでは?と思いました。

幹事ってめんどくさいじゃないですか。で、幹事している人ってメリットがあるからやっている人もいると思うのですが、それでも幹事をするのって大変ですよね。幹事っていろいろと負担がかかるので、不利益も多いわけです。

そんな幹事をしてくれる人に対して、個人的にいつもありがたいな、良い人だなと思っていました。これ、たぶん、他の参加者もそう思っていると思うんですよね。

勉強会の主催者になった時の話

また、個人的な経験なのですが、勉強会を開く際に主催者が誰も居なくて、仕方なく自分がやることにしたのですが、そのときも何故か人気がありました。全然イケメンでも無く、金も無かったですが、かなり好意的にいろいろな方が接してくれました。

この勉強会は女性の参加者もそこそこ多くて、逆に勉強会に参加していない男性から大いに嫉妬を買い、いやがらせも受けたました。裏を返せば、自分が知らない間に何故か自分の株が上がっていたんですよね。これも割増原理でちょっと納得できました。

ちなみにモテモテではなかったですが、女性の方とは自然と仲良くさせていただきました。

不利益を被って人間関係を良好にする

これは個人的な仕事での話ですが、職場ではよくHub的な役割になることが多いです。なぜ、無駄に情報が集まってきます。

また、仕事をお願いすると、受けてくれる人が多いです。

で、自分の場合、たしかに結構不利益を被ってるんですよね。率先して。誰かがやらないといけないけど、めんどくさくてやりたくないことを、結構やることが多いです。

そのような行動が信頼関係を構築していると思っていたのですが、この割増原理もかなり影響していたように思います。

チームの生産性を上げる

チームの生産性を上げる最良の方法は、人間関係を良好にすることだと言われています。報酬や環境よりも人間関係の影響が大きいという話です。

そう考えると、リーダーが率先して不利益を被っているチームというのは、結構うまくいっているように思いますね。逆にリーダーが不利益を避けているチームは、なんかうまくチームが機能しないという悩みに陥っていました。

単純に割増原理だけの影響ではないですが、少なくとも人間関係を良好にするのに使える原理だと思います。

ということで、割増原理はかなり様々な場面で使えるテクニックだなと感じました。

偏った憶測の他の原理については、ぜひ本書を御覧くださいませ。