冗長になりがちなドラマは、1クールで2作品というのも手なのでは?

投稿者: | 2024年12月8日

日本ドラマで冗長になりがちなのはテレビ枠の影響が大きい気がする

最近、アマプラとかでドラマを結構観ているのですが、そこで感じるのは、冗長な印象の作品が多いなということです。

言ってしまえば、無駄に尺を伸ばしているシーンが多いというか。

日本に限っていえば、そもそもドラマ自体が1クール、つまり約3ヶ月単位で改編の一区切りになるので、それに合わせて10〜12話になっているものがほとんど。

で、これがドラマが冗長になりがちな原因の1つではないかなと思ったりしています。

つまり、本来は8話ぐらいでまとめられるのに、あえて10話以上にしなければいけないというわけです。

もちろん、そこが脚本家やドラマ制作者たちの腕の見せ所でもあるのですが、原作改変などを言われたりすることもあって、最近は大きな改編も加えにくくなっているのかなと。

その結果、過去のシーンを何度も流したりしながら、尺を稼ぐという方法が昔から使われてきた気がしています。

総集編的なパートを挟むというのもありますね。

これはドラマだけではなくてアニメもそういう傾向があると思います。

1クールにこだわるのは広告があるため

であるならば、いっそのこと1クールで流すドラマを2本にしてしまうのはどうか?という話です。

1クールにこだわっているのは、広告枠が決まっているため。

言ってしまえば、3ヶ月単位なのです。

これを短くすると、広告枠の種類が増えるので手間がかかってしまいます。

で、あれば広告枠を変えずに、2本のドラマでワンセットにするのが良いではないかなと。

1クールに2本のドラマにするメリット

個人的にですが、

  • 作品のクオリティが上がる
  • チャレンジングな作品も作りやすい
  • リスクヘッジにもなる
  • 結果広告が取りやすくなる

などがあるかなと。

作品のクオリティについては、そもそもドラマの冗長問題から始まっているとおり、冗長でなくなれば当然ですがクオリティが上がるという話です。

1クールで2本あれば、そのうち1本を少しチャレンジングな作品にすることもできます。

王道の作品ばかりでは視聴者は飽きてしまいますし、かといってチャレンジングな作品で一発狙おうとしても、なかなか企画書も通りにくいのではないでしょうか。

作品の数が増えれば、クリエイターたちのチャンスも広がるでしょう。

また、超大ヒットドラマでも無い限り、ほとんどのドラマは回数を重ねるごとに視聴率は下降していきます。

しかし、2本あれば、視聴率が悪くても2本目で盛り返すことも可能です。これがリスクヘッジにもなります。

結果として広告が取りやすくなる気がします。

広告主が見ているのはドラマの内容ではなくて視聴率

広告主にしてみれば、重要なのはドラマの内容ではありません。

認知度を上げたり、商品の宣伝をすることが目的です。

だから、どんな作品であったとしても、多くの視聴者が観てくれて、自社がPRできれば良いのです。

多くの視聴者が観てくれるようになるには、やはり作品のクオリティが高い必要があります。

また、下がっていく視聴率が途中で回復できるなら、それは願ったり叶ったりでしょう。

ドラマなどで有名な方を起用されるのは、その人の実力もあるでしょうが、多くの場合はその人の知名度や人気で視聴率を狙っているのが実情です。

1クールで2作品なら、有名な方を2人採用できるので、異なった層にアプローチもできます。

これも広告を出す側にしてみればメリットです。

また、異なった層にアプローチできるということは、広告を出す側の幅も広がります。

つまり、営業先が増えるということです。

オンラインサービスの登場からテレビへ流す

ドラマの問題点として、途中から見ても話がわからないというのがあります。

昔はビデオデッキで録画するというのが定番でしたが、今はTVerなどがあるので、TVerで見る方もかなり多いのではないでしょうか。

で、TVerの場合、作品によっては3話まで無料で公開していたり、ダイジェストがあったりしますよね。

なので、人気が出たら、そこをフックにしてテレビでのリアルタイム視聴へ促すということも可能です。

ところが、10話とかのドラマだと、1〜3話みて、7話以降から見る人を期待するのは厳しいと言わざるを得ません。

しかし、そもそも完結が4〜6話であれば、そのようなケースが減ります。

つまり、視聴率の低下をさらに軽減することができるという話。

ヒットしてから長くすれば良い

また作品がヒットしてから、長い作品を作れば良いだけの話でもあります。

シーズン制がわかりやすいですよね。

一番のネックは、出演者や制作者のブッキングかなと思います。

特に出演者については、代えがききにくいので、ヒットしてから次回作を作るとなると、相当先になってしまうでしょう。

であれば、個人的にですが、毎年同じ時期を押さえて置けば良いんじゃないかなと。

というか、今もドラマの内容が決まってなくてもブッキングしてますよね。

それにヒットすれば、予定を優先してくれる方たちもいるでしょう。というか、多くの場合はそうかなとは思います。

ヒットして人気になれば、出演料もアップできますし、知名度が上がれば上がるほど出演依頼も増えるので、当事者としても会社としても収益アップになるからです。

もちろん、ヒットが確実だと思えば、通常の10〜12話で作成すれば良いだけで、全部の枠を1クール2ドラマにするという話ではありません。

まあ、実際問題、1クールで2ドラマというのは、固定観念などの影響もあって難しいんだろうなと。

ただ、斜陽でもあるテレビ業界が復権を目指すには、何か新しい試みが必要ではないかと思っています。

ずっと同じままでは、どんどん落ちていくだけだからです。

他にもテレビが復権するためのアイデアってたくさんあると個人的には思っていて、気が向いたら書こうかなと。


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