これは100%人狼を見抜ける方法ではありません。あくまで、人狼を探すときの1つの個人的な考え方の考察です。
全体最適と部分最適
全体最適とは、組織全体のパフォーマンスを優先して効率化していくことです。
逆に部分最適は、組織の一部のパフォーマンスの効率化をしていくことになります。
ここでは、全体最適を村人全体の利益を優先する行動や発言、部分最適を個人の利益を優先する行動や発言として、捉えて考えてみます。
村人は全体最適、人狼は部分最適で考えがち
人狼ゲームの性質上、村人は勝つために全体最適を考えることが多いかなというのが個人的な考えです。
個人的に見ている人狼系の動画の話ですが、村人か人狼かわかりにくい人を吊ることで、村人側の推理が進むという発言をすることが何回か見受けられました。
これはまさに村全体としてのパフォーマンス、人狼ゲームにおいては村人側の勝利につながる推理を進めることなのかなと。
また、村人である自身の生存も大切ではありますが、村人陣営が勝つためにあえて吊りを受け入れるという行為も推理を進めるという点で、全体最適のようにも感じます。
人狼側は人数が少ないですし、終盤になると人狼が1人だけ(いわゆるラストウルフ)になると、吊りを受け入れることが難しいというのもあるでしょう。
グレー(占い師に占われていない人)から吊る、いわゆるグレラン(グレーランダム)も全体最適の考え方に近いように感じます。
具体的に言えば、村人は自身の生存よりも村人側が勝つためにどうするか?という思考が強いということです。
逆に人狼は部分最適で考えがちな気がしています。そもそも人狼の方が人数が少ないので、特に序盤では吊られたくはありません。
このあたり生存意欲なんて言葉が使われることがありますね。
吊られそうになって、急に吊られたくないから様々な発言をして、生存意欲が高いからやっぱり人狼だと思われてしまうというのが良くあるパターン。
もちろん、人狼の仲間のために吊られるという選択肢もあります。
ただ、村人に比べればできる限り吊られたくはないというのが本音かなと。
なので、それが発言とかにも出てきたりして、結果として個人の利益というか、部分最適の考え方になりがちなのかなと。
自分が吊り位置に入らないようにする発言は人狼っぽい
つまり、村全体の利益を考えた行動や発言をしている人は村側で、そこに個人の利益を入れている人は人狼の可能性が高いのではないかということです。
ここで言う個人の利益とは、結局のところ吊られれないことで、不利益は吊られることになります。
端的に言えば、自分が吊られないようにする発言、吊り位置に自分が入らないようにするようなことを発言する人は人狼ということです。
例えば、自身で行う白アピ(白アピール、村人アピール)がわかりやすい例かなと。
これは白アピをしてはいけないということでは無く、求められていないのに白アピをすることです。
どういうことかというと、吊りの投票がある前に自分は吊り候補ではないですよね?と村人を誘導しようとしているからです。
そもそも人狼ゲームで村人は人狼を見つけることが目的です。自身の村人アピールは、自身の生存が目的になっています。
生存が目的ということは、個人の利益、つまり部分最適が目的になっていますから、まさに人狼の行動なわけです。
例外もある
もちろん、例外もあります。例えば、霊媒師が2人出てきた場合です。
多くの場合は、霊媒ローラーといって、どちらの霊媒師も吊ることになるため、このケースでは人狼は生存を考えていません。
ですので、人狼か、真の霊媒師かの判断がつきにくいため、ローラー(両方とも吊る)ことになります。
他にも、いろいろとあると思いますが、言いたいことは、村全体を考えての発言かどうかが、人狼かどうかを見分けるための1つの手がかりになるのではないか?という話です。