
育児が大変な理由の1つは、人間関係が固定化してしまうからではないか。
ふと、そんなことを思った。
親子という関係は、逃げることができない。
そして、現状の社会では、育児を1人の人間が負わなければならない状態になっていることが多い。
専業主婦もそうだが、働いている人もその傾向があると個人的には思っている。
会社にしろ、学校にしろ、人間関係が固定化する環境というのは、いくつかある。
その人間関係が悪くなってしまうと、非常にストレスがかかる。
逃げることができれば、ストレスからは開放される。
会社なら辞める、転職することができよう。
学校だって、転校するという方法もある。
また、いじめなどは、公にすることで、解決する場合もあろう。
しかし、親子関係はそれが難しい。
関係性を断つということが、社会的に問題だとされているからだ。
もちろん、児相などに相談し預けるという方法もあろう。
ただ、それは社会的に良いとはされない行為だ。
昔は、両親といっしょに住むのが当たり前の社会だった。
だから、赤ちゃんや子どもの面倒を両親に見てもらうという方法もあった。
しかし、現代においては核家族化が進み、両親が近くにいないことも多い。
子どもを預ける場所があることは確かだ。
幼稚園や保育園など。
それによって負担を減らすこともできよう。
だが、結局それでは、人間関係の固定化を解消はできない。
それゆえに根本的な解決にはならない。
大切なのは、人間関係を固定化しすぎないことじゃないだろうか。
誰かに相談して、誰かに一時的に預かってもらえば、少しはそれが解消できるような気もしている。
そういう環境を作っていくことが大切なのではないかなと。
何が言いたかったかというと、単純に家事や育児の労働が軽減されれば、解消される問題ではないという話。
労働だけにフォーカスするのは、やはり仕事しかしてこなかった男性視点な気がする。
もっと、人間関係にフォーカスした支援、援助、環境づくりが、必要なのではないだろうか。